カテゴリー: ご飯屋さん

  • 芸術のような料理!福岡八女の「ノノカレストラン」で出会った至高のランチ

    9/14昼

    福岡県八女市。「この店のためだけに足を運ぶ価値がある」と噂されるレストランがあります。その名は ノノカレストラン。今回、ようやく訪れることができました。

    「わざわざ行く価値がある」という言葉には半信半疑で向かったのですが、料理が運ばれてきた瞬間、その疑念は吹き飛びました。まるでドラマ『グランメゾン東京』のワンシーンから飛び出してきたような、芸術性にあふれた皿の数々。思わず「キムタクが作ってそう!」と声を漏らしてしまいそうになるほどの完成度でした。


    見た目も味わいも感動の連続

    この日のコースは全部で16皿。食材の組み合わせ、盛り付けの華やかさ、火入れや味の重ね方まで、すべてに驚きと発見がありました。

    1. カリフラワー
      最初の一口はモナカ仕立て。中にはカリフラワーとベーコンのブランマンジェ、上には米粉で作った可憐な花。軽やかで、スタートにふさわしい遊び心に満ちた一皿。
    2. ずわい蟹
      ベニーユ仕立てで、蟹の甘みと旨味を凝縮。口の中でほどけるように広がる繊細な味わい。
    3. メロンと生ハム
      上にはメロンのかき氷、仕上げに八女の抹茶。爽やかな甘みと塩気、そこにお茶の苦みが加わり、夏らしい清涼感。
    4. 茄子とバジル
      冷製カッペリーニにジェノベーゼソースを合わせ、揚げ茄子とパルメザンを添えた爽快なパスタ。
    5. ハタとシャインマスカット
      ハタのマリネに梨とピスタチオ、シャインマスカット。魚の旨味にフルーツの甘酸っぱさが加わり、複雑ながら心地よいバランス。
    6. 魚介とマッシュルーム
      洋風茶碗蒸しのような一品。海老やイカの旨味とマッシュルームの香りが重層的に広がり、和と洋の境界を飛び越えた仕立て。
    7. とうもろこしとリコッタチーズ
      鶏胸肉と自家製リコッタチーズに、炭火焼きしたスイートコーン。上にはとうもろこし入りのメレンゲ。香ばしさと甘さの余韻が続きました。
    8. 鰻とじゃがいも
      鰻とジャガイモの組み合わせに、野菜のピクルスとマイクロセロリのサラダを添えた斬新な構成。ここから料理は「後半戦」へ。
    9. 日向鶏と黒豚
      鶏と豚のつくねをワインソースで塗り焼きにした一皿。香ばしさと肉の旨味が重なり、焼き鳥を思わせながらも洗練された仕上がり。
    10. 甘鯛とかぼちゃ
      甘鯛のムニエルをかぼちゃのピュレとともに。上にはごぼうのフリット、彩りにニラの花。香ばしさと甘みが交わる一品。
    11. 和牛と舞茸
      イチボを1時間かけてじっくり火入れ。舞茸のフリットと、かぼちゃ細工の葉を添えて。ルーローハンをイメージした味付けで、遊び心と重厚感を兼ね備えたメインディッシュ。
    12. 薔薇とラズベリー
      デザートは華やかに。ラズベリーのタルトに薔薇のアイス、シート、メレンゲを重ねた甘美な一皿。
    13. みかんとヨーグルト
      カルダモンで香りづけしたみかんのコンポート。メレンゲの中にヨーグルトを忍ばせ、爽やかな酸味で口直しにぴったり。
    14. お茶菓子
      抹茶のパウンドケーキ、濃厚なチョコのテリーヌでコースを締めくくり。

    ドリンクの妙

    自家製ジンジャーエールや桃のジュースは、料理の流れに自然に寄り添い、最後はスペシャルコーヒーで余韻を整えました。ワインだけでなくノンアルコールも楽しめるのがこのお店の魅力です。


    終盤に感じた正直な感想

    全体を通じて驚きと感動の連続でしたが、正直に言えば後半はややお腹がいっぱいに。鰻以降は食材や味付けが多層的になりすぎて、メインの食材をもう少しシンプルに味わいたい気持ちもありました。ただ、それは贅沢な悩み。火入れの丁寧さや食材の組み合わせは圧倒的で、「ここ数年で一番」と言える満足度をもたらしてくれました。


    お会計と満足感

    お会計は19,900円。これだけの品数とクオリティを考えれば、むしろリーズナブルに感じられる価格です。美味しいだけでなく「体験」として強烈な印象を残すお店。人に紹介したくなる理由がはっきりと分かりました。


    まとめ

    ノノカレストランは、芸術的な盛り付けと驚きの組み合わせで楽しませてくれる、八女の隠れた名店。前半は華やかさと複雑さが絶妙に調和し、後半はやや重さを感じつつも、全体として圧倒的に満足度の高い食体験でした。

    ここ数年で出会った中でもトップクラス。「わざわざ八女まで行く価値がある」と胸を張って言えるお店です。

    点数 4.7点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 名物クッカーニャに感動!福岡「タヴェルナ ティベリーナ」で味わう本格イタリアン

    9/13夜

    福岡を訪れるたびに気になっていたお店「タヴェルナ ティベリーナ」。宮崎の名店「らんぷ亭」のシェフが「福岡で一番好きなお店」として名前を挙げていたことから、ずっと訪れてみたいと思っていた憧れのお店です。今回ようやくその扉を開くことができました。


    クラシックなイタリアンをアラカルトで

    お店のスタイルをひと言で表すならば、「クラシックなイタリアンをアラカルトで楽しめる場所」。宮崎の「らんぷ亭」をイタリアンに置き換えたようなイメージがしっくりきます。肩肘を張らず、それでいて一皿ごとに本物の味わいを感じさせてくれる。そうした絶妙なバランスこそ、この店の魅力なのでしょう。

    特に印象的だったのは、前菜やお通しの「何気ない一皿」がとにかく美味しいこと。シンプルでありながら味の奥行きがあり、調味の加減にシェフの感性と技術を感じました。


    名物「クッカーニャ」

    この店の代名詞とも言えるのが「クッカーニャ」。イタリア語で「桃源郷」を意味する言葉を料理名に冠するあたり、すでに期待は高まります。実際に口にすると、その名に恥じない至福の味わいでした。

    自家製パスタの「トンナレッリ」に胡桃を中心としたナッツのソースを合わせた一皿。ナッツの香ばしさと甘み、オイルのまろやかさ、パスタの弾力が重なり合い、口の中で豊かなハーモニーを奏でます。シンプルなのに驚くほど奥深い。思わず「胃袋が許すなら全種類のパスタを試してみたい」と思わせられるほどでした。


    この日いただいた料理

    今回のコースは以下の流れでした。

    1. お通し
      古代えんどう豆を使った「イタリア版おやき」。素朴さの中に豆の香りが立ち、食欲をやさしく刺激します。
    2. 前菜盛り合わせ
      季節の野菜を中心に、生ハムや自家製パンを添えた盛り合わせ。野菜の甘みや酸味、塩気のバランスが絶妙で、「日常の延長線上にある非日常」を体現したような皿でした。
    3. ヒグマのボリート
      日本では珍しい「ヒグマ」を煮込んだ料理。味わい深い赤身肉にパセリのソースを合わせると、不思議な軽やかさが加わります。重厚な食材を爽やかに仕上げるあたりに、クラシックイタリアンの技法を感じました。
    4. トンナレッリのクッカーニャ
      名物料理。胡桃を中心にしたナッツソースが絡む自家製トンナレッリは、この日のハイライトのひとつ。香りと食感が重層的で、一皿で記憶に残るインパクトを放ちました。
    5. 大分・方牧牛の赤身(ミスジ)のビステッカ
      赤身の旨味が濃厚でありながら、繊細な焼き加減によって肉の柔らかさが際立ちます。肉本来の風味を堪能できるシンプルかつ力強い一皿でした。
    6. セミフレッド
      食後のデザートには半冷凍のアイス菓子、セミフレッド。軽やかな甘みが余韻を整え、豊かな食事の締めくくりにふさわしいものでした。

    ドリンクとの調和

    料理を引き立てたのはドリンクの数々。イタリアビールから始まり、グラスでスパークリング1杯、白ワイン3杯、赤ワイン2杯。さらにグラッパ、最後はエスプレッソで締め。料理とのペアリングは抜群で、特にナッツソースのパスタと白ワインの相性の良さは印象的でした。


    お会計と満足感

    この日の会計は27,830円。決して軽い金額ではありませんが、料理の質、体験としての充実度を考えればむしろ納得の価格設定です。何より「この店に来て良かった」と心から思える満足感がありました。


    まとめ

    「タヴェルナ ティベリーナ」は、クラシックなイタリアンをアラカルトで楽しませてくれる福岡の名店。前菜の一皿から名物のクッカーニャまで、すべてが記憶に残る美味しさでした。宮崎のらんぷ亭のシェフが「福岡で一番好き」と評したのも頷けます。

    福岡を何度も訪れる中で、最終的に「やっぱりこの店が一番」と名前が挙がる。そんな存在感を放つお店です。美味しい料理を心ゆくまで味わい、幸せを感じさせてくれる——まさに食の桃源郷でした。

    点数 4.4点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 宮崎「鮨かみむら」で楽しむ季節の握りとおまかせ料理

    9/10夜

    宮崎の繁華街「ニシタチ」。夜になると灯りがともり、多くの飲食店で賑わうエリアですが、意外とお鮨屋さんが水曜日に休みを取るところが多く、鮨好きにとっては少し困る曜日でもあります。そんな中で「鮨難民」にならずに済むのは、「かみむら」という一軒のおかげ。今回も足を運び、至福の時間を堪能してきました。

    一品料理で広がる世界

    おまかせの流れは、まず一品料理からスタート。

    最初に供されたのは鹿児島の南蛮エビの天ぷら。カリッとした衣の中に閉じ込められた海老の甘みがじゅわっと広がり、思わず最初の日本酒に手を伸ばしたくなる味わいです。

    続いては鮎の塩焼き。ここで驚かされたのは、鮎の身も骨も肝もすべて捏ねて団子に仕立ててあったこと。繋ぎを一切使わず、魚そのものの旨味だけで形を作り上げる職人技に感服しました。周囲を覆う岩のりが香ばしく、鮎のほろ苦さと重なり合って複雑な余韻を残します。

    次は煮はまぐりとジャンボピーナッツ。大粒の蛤の旨味が口いっぱいに広がり、そこにコリッとしたピーナッツの食感が加わるユニークな組み合わせ。予想外ながら相性の良さに驚かされました。

    茶碗蒸しは、まさに季節の移ろいを表現した一品。名残りの冬瓜と、走りの松茸が同居し、その中にこのわたが忍ばされています。冬と秋の境界を感じさせる構成に、「旬を食べる」という鮨屋ならではの哲学を感じ取ることができました。

    そして秋刀魚の焼き物。脂がしっかりとのった秋刀魚は、炭火で焼かれることで旨味が凝縮し、皮の香ばしさと共に楽しめました。さらに登場したのは鯨の刺身(漬け)。正直、鯨と聞くと独特の匂いを想像する方も多いかもしれません。しかしこちらは全く臭みがなく、すっきりとした脂が舌の上でとろける逸品。抜群の美味しさで、印象に強く残りました。


    握りの部

    ここからはいよいよ鮨の時間。シャリには大分の「ひのひかり」が使用されており、ほどよい甘みと粒立ちが特徴です。酸味と温度のバランスも見事で、ネタの魅力を引き立てていました。

    まずは鱒の漬け。しっとりとした身にほんのりとした醤油の旨みが加わり、序盤にふさわしい軽やかな一貫です。

    筋子は口の中でぷちっと弾け、濃厚な旨味が広がります。続いて登場したスマガツオは、宮崎ならではの地の魚。脂がしっかりありながらも爽やかで、シャリとの相性が抜群でした。

    釧路から届いた牡蠣は今期ラスト。濃厚なミルキーさを熱々のシャリが包み込み、冬の訪れを告げるような一貫でした。

    そして再び鯨。今度は「漬け」にした身を握りでいただきました。刺身の時とは違い、温かいシャリと合わさることでまったく別物の味わいに。旨味がさらに際立ち、思わず唸ってしまうほどでした。

    メヒカリの焼き物は、宮崎らしい魚。ほろりと崩れる身が香ばしく、握りの合間に絶妙なアクセントとなります。

    真鯛は澄んだ味わいで、シャリの酸味と調和。ヤリイカはねっとりとした食感に甘みが重なり、噛むほどに旨味が増していきます。

    穴子は、この日初めて「納得のいくものが入った」と大将が語ってくれました。ふわっとした口当たりと、濃厚ながら上品なタレが見事。開店以来初めて使うほど厳選された穴子の登場に、場が少し沸いたのも印象的でした。

    たちうおの焼き物は香ばしさと旨味のコントラストがあり、締めにはふわふわの玉子。最後に赤出汁の味噌汁が供され、コースをしっかりと締めくくってくれました。


    日本酒と共に

    この日は日本酒を4合。料理や握りに合わせて異なる銘柄を楽しみましたが、どれも相性が良く、食事の流れをさらに豊かにしてくれました。鮨屋でいただく日本酒は、単なる飲み物ではなく「料理の一部」。酢飯の酸味や魚の旨味と交わり合い、全体の調和を形づくってくれます。


    まとめ

    お会計は26,000円。決して安い金額ではありませんが、内容を振り返ると納得感しかありませんでした。今回も「酢飯がバッチリ決まっていた」という大将の技が光り、どの一貫も記憶に残る味わい。宮崎という街は本当に美味しい鮨屋が多く、ここで暮らす幸せを噛みしめずにはいられません。

    鮮魚の魅力を存分に引き出し、季節感を大切にした「かみむら」での時間。鮨好きにとって、これ以上の贅沢はないのかもしれません。

    点数 4.5点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • ランチにおすすめ!「牛かつ ながさき」で体験する二段階調理の牛かつ

    9/9

    牛かつ ながさきでランチをいただいてきました。
    実はこのお店を訪れるきっかけになったのは、映画のワンシーン。スクリーンの中で美味しそうに牛かつを頬張る姿を見た瞬間、「あ、これは今すぐにでも食べたい!」と心を動かされ、気づけば足が自然とお店に向かっていました。食欲と映像体験のリンクって、本当に不思議で面白いものですね。


    牛かつは「揚げる+焼く」の二段階調理

    注文したのは「国産牛 牛かつ定食 中」。価格は2178円。トレーの上には牛かつを中心に、キャベツの千切り、小鉢、ご飯、赤だしの味噌汁が整然と並び、いかにも定食らしい安心感を漂わせています。

    店員さんからは「当店の牛かつはレアで揚げていますので、最後に焼き石でお好みの加減まで火を入れて召し上がってください」との説明。なるほど、豚カツのように揚げ切って提供されるのではなく、牛ならではの楽しみ方ができるのですね。

    最初は「牛かつってレアで食べるものじゃないの?」と少し戸惑いましたが、これは新鮮な国産牛だからこその調理法。安全性を確保しつつ、肉の旨味を最大限に活かすために、この「二段階調理」が考案されているのだと思います。表面はさっくりとした衣、中心はほんのり赤身を残す絶妙な火入れ。これに自分好みの加減を加えて仕上げる過程は、まるで鉄板焼きを自分のテーブルで体験しているような感覚でした。


    三種類の味わい方

    牛かつといえば、ソースで食べるイメージが強いですが、こちらのお店では三種類の食べ方を推奨されています。まずは「塩」。衣の香ばしさと赤身肉の旨味を最もダイレクトに引き出してくれます。噛みしめるごとに肉の甘みがふわりと広がり、シンプルながら飽きがこない。

    次に「わさび醤油」。これがまた素晴らしい。鼻に抜けるツンとした辛味が脂の重さを抑え、赤身との相性が抜群。お寿司のような感覚で楽しめるのが面白いところです。

    そして今回、特に印象に残ったのが「玉ねぎソース」。甘みと酸味が絶妙に調和し、柔らかい牛かつの風味を包み込むように引き立ててくれます。ありきたりなソースではなく、野菜の旨味が感じられる優しい味わい。思わず何度もソースに箸を伸ばしてしまいました。個人的には、この玉ねぎソースがベストマッチだったかもしれません。


    牛かつと豚カツ、どちらが好み?

    私は普段、豚カツをよくいただきます。衣の香ばしさとジューシーな肉汁、そしてソースとの相性がやはり王道の美味しさだからです。しかし、久々に牛かつを食べてみて、その違いを改めて感じました。

    豚カツが「豪快で力強い」印象だとすれば、牛かつは「繊細で上品」。衣の中に閉じ込められた赤身肉の旨味がじわっと広がり、脂のしつこさが少ないため、意外と軽やかに食べ進められます。重さを感じにくいので、定食を食べ終えた後も爽やかさが残るのが特徴的です。

    もちろん、豚カツには豚カツの良さがありますが、牛かつは「ご馳走感」と「非日常感」を演出してくれる料理だと実感しました。普段は豚カツ派の私でも、「たまには牛かつもいいな」と素直に思える体験でした。


    食べる体験そのものを楽しむ

    この「ながさき」の牛かつは、ただ食べるだけでなく「自分で仕上げる」という体験が加わる点が特にユニーク。焼き石にジュッと肉をのせ、香ばしい音とともに立ち上る煙や香りを楽しむ瞬間は、料理を「味わう」以上に「遊ぶ」感覚がありました。食事という時間をより豊かにしてくれる演出に、ちょっとした特別感を覚えます。

    そして何より、国産牛ならではの安心感と、肉そのものの上質さ。これだけのクオリティで2178円という価格は、コストパフォーマンス的にも納得感がありました。ランチとして訪れるにも十分満足度が高く、夜にお酒と一緒に楽しんでも面白いと思います。


    まとめ

    映画で見た牛かつが食欲を刺激し、その勢いで訪れた「牛かつ ながさき」。レアで提供され、焼き石で仕上げる二段階調理のスタイルは、ただの食事を「体験」に変えてくれるものでした。塩、わさび醤油、玉ねぎソースと味わいのバリエーションも豊かで、特に玉ねぎソースの美味しさは心に残りました。

    普段は豚カツ派の私ですが、久々に食べた牛かつの上品な味わいに「また来たい」と思わせられたのも事実。食べ歩きの楽しさを再認識させてくれる一皿でした。

    点数 2点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

  • 2軒目に迷ったら「らんぷ亭」

    9/7夜②

    2軒目に迷ったららんぷ亭🥰

    一軒目でしっかり食べて飲んだ後でも、「もう少し美味しいものを口にしたい」と思ってしまう夜があります。そんなときに迷わず選ぶお店が、私にとっては「らんぷ亭」。味、雰囲気、そして安心感。そのどれをとっても、2軒目としての満足度が非常に高い一軒です。


    ①食べたもの紹介

    秋刀魚とじゃがいものテリーヌ 肝ソース添え
    最初に登場したのは、見た目にも美しい秋刀魚とじゃがいものテリーヌ。上にはイチジクと葡萄がのっていて、ちょっと意外な組み合わせ。でもひと口食べて驚きました。秋刀魚の旨味とじゃがいものほくほく感に、フルーツの甘酸っぱさが見事に調和しているのです。さらに濃厚な肝ソースが全体を包み込み、ワインと合わせると一気に世界が広がるような感覚。季節感も感じられる絶妙な一皿でした。

    ヤリイカの冷製パスタ
    らんぷ亭といえば冷製パスタ。今回の主役はヤリイカ、そこに白茄子とトマトが加わり、さっぱりとしながらも奥深い味わい。冷製パスタはただ「冷たいだけ」で終わってしまうことも多いのですが、こちらは素材一つひとつの旨味をしっかりと引き出していて、食べ進めるほどに「やっぱり冷製パスタはらんぷ亭に限る」と思わせてくれる完成度でした。

    ポテトフライ
    どんなに凝った料理を楽しんでいても、なぜか恋しくなるのがポテトフライ。カリッとした衣とホクホク感が絶妙で、シンプルだからこそお店の力量が出るメニュー。ここでも期待を裏切らない美味しさでした。2軒目で少しジャンクな一皿を挟むと、逆に贅沢さが増すような気がします。

    ガーリックライス
    そして締めにはやっぱりガーリックライス。香ばしい匂いに包まれながら、しっとりしたご飯を頬張ると、一日の疲れも吹き飛ぶよう。ワインで軽く酔った体にちょうどいいボリューム感で、「あぁ、今日はいい日だった」と心の底から思える瞬間でした。

    グラスワイン 4杯
    料理に合わせて赤・白をそれぞれ選びながら4杯。お店のセレクトが絶妙で、重すぎず軽すぎず、料理と自然に寄り添ってくれる味わいでした。気づけばグラスを重ねてしまうのも納得です。

    お会計は 16,200円。決して安いわけではありませんが、料理の質、心地よい時間、そして満足感を考えれば、十分に価値のある金額です。


    ②らんぷ亭の魅力を考える

    らんぷ亭の魅力は、単に料理が美味しいだけではありません。季節感を取り入れた食材の使い方、盛り付けの美しさ、そして一皿ごとのバランス感覚。食べていると「この組み合わせ、家では思いつかないな」と感心させられることが多いのです。

    また、2軒目で訪れるからこその楽しさもあります。お腹がそこそこ満たされている状態だからこそ、より純粋に味をじっくり堪能できる。軽めの一皿を選んだり、シメにご飯を頼んだり、自由度の高さも魅力の一つです。

    ワインのセレクトにも毎回驚かされます。飲み疲れしない軽やかさと、料理を引き立てる奥行き。お店全体としての完成度が高いからこそ、どの料理を選んでも後悔しない安心感があるのです。


    ③まとめ

    「2軒目に迷ったららんぷ亭」。これは私の中で揺るぎない鉄板ルール。秋刀魚とじゃがいものテリーヌのような驚きのある一皿から、ヤリイカの冷製パスタのような安定感のある逸品、さらにはポテトフライやガーリックライスのような心地よい定番メニューまで、どれも外れがありません。最後に美味しいものを食べて締めくくれば、その日一日が全て良いものに感じられる。らんぷ亭は、そんな幸せを与えてくれる大切なお店です。

    ご馳走様でした。


    点数 4.3点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

  • Tボーンステーキを食べられる AUBE.cafe CUATRO

    9/7夜①

    宮崎で「Tボーンステーキを食べられるお店はないかな」と探していて見つけたのが、AUBE.cafe CUATRO。街中にありながら少し落ち着いた雰囲気で、イタリアンとワインをゆっくり楽しめる空間です。店内は暗すぎず明るすぎず、温かみのある照明で、カジュアルと上品さのバランスがちょうどいい。女性同士のグループやカップルが多く、特別な夜に選びたくなるお店でした。

    この日の目的はもちろん、仔牛のTボーンステーキ。宮崎でTボーンを扱う店はなかなか少ないので、出会えただけでもうれしい気持ち。レアでお願いしたお肉はしっとりと柔らかく、骨付きならではの旨味がじわっと広がります。添えられたステーキソースは香ばしさと甘みがあり、肉の味を引き立てるバランス型。赤身の力強さと脂の軽やかさの両方を楽しめるのがTボーンの醍醐味ですね。

    欲を言えば、せっかくのTボーンだからもう少し大きいと迫力が出て、食べる楽しさがさらに増したかも。とはいえ、肉質や焼き加減はとても満足度が高く、ワインとの相性も良くて「また食べたい」と思える一皿でした。☺️

    メインの前に注文したグリーンサラダは、シャキシャキとした野菜に酸味の効いたドレッシングが絡み、口をリフレッシュさせてくれます。さらに印象的だったのがつぶ貝とエリンギのエスカルゴ風。バターとガーリックの香りが食欲をそそり、つぶ貝のコリコリした食感とエリンギのジューシーさが重なり合う。ワインを進めるにはぴったりの前菜でした。

    そしてもう一つのおすすめが、プレーンピザにラクレットチーズをかけたもの。生地は薄めで軽い食感。そこに熱々のラクレットチーズがたっぷりかかり、シンプルながらも濃厚でコクのある一皿に変身。見た目のインパクトもあり、チーズ好きにはたまらないメニューです。

    この日はグラスワインを2杯、そしてビールを一杯。料理との相性を考えながら飲み進める時間は、やはりイタリアンならではの楽しみ。ステーキには赤ワインを合わせましたが、タンニンの強すぎないタイプを選んだことで肉の旨味を邪魔せず、むしろ引き立ててくれました。

    お会計は10,923円。内容を考えれば納得の価格帯です。Tボーンステーキという特別感のあるメニューを楽しみつつ、前菜やピザも含めてしっかり堪能できるので、コストパフォーマンスは悪くありません。

    ちょうどこの日は女子バレーの3位決定戦が店内で流れていて、スポーツ観戦をしながらワイン片手に料理を楽しむという贅沢な夜になりました。料理の満足感と空間の居心地の良さ、そしてスポーツ観戦の臨場感が合わさって、充実感のある時間。こういうシチュエーションも外食の醍醐味だなと改めて感じました。🌉

    ちなみに、医師として少し栄養面にも触れると、Tボーンステーキは部位の関係でプリン体量がやや多めです。牛肉の赤身は100gあたり約100mg前後のプリン体を含み、骨周りの旨味成分も影響してか、食べすぎると尿酸値が上昇する可能性があります。もっとも、プリン体だけが問題ではなく、アルコールや糖質の摂り方も関係します。この日はワインとビールを合わせて飲んだので、もし翌日の尿酸値を測ったら、少し高めに出るかもしれません。ただし「美味しいものを楽しむ」ことは健康にとっても精神的に良い影響を与えるはず。翌日は水分をしっかり摂ったり軽い運動を心がけたりして、数字とうまく付き合うのが現実的だと思います。

    まとめると――

    • 宮崎でTボーンステーキを食べられる希少なお店。
    • AUBE.cafe CUATROは雰囲気がよく、デートや女子会に最適。
    • 仔牛のTボーンステーキは柔らかくソースとの相性抜群。
    • ピザ+ラクレットチーズはチーズ好きにおすすめ。
    • 前菜やサラダ、つぶ貝のエスカルゴ風もクオリティ高め。
    • グラスワインとビールで料理とのマリアージュを堪能。
    • お会計は1万円強で、内容を考えれば納得感あり。
    • 栄養的にはプリン体やアルコールに注意が必要。

    雰囲気も料理も満足できた夜ごはん。美味しい料理にスポーツ観戦まで重なり、「今日は特別な夜だったな」と思える時間を過ごせました。

    点数 2点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 伊勢海老解禁!日南水産

    9/2昼

    宮崎の秋の風物詩

    宮崎では毎年9月から伊勢海老漁が解禁されます。
    解禁を待ちわびた人々で、海沿いの飲食店も賑わいを見せる季節。

    その伊勢海老を「生簀から選び、海を見ながら味わえる」最高のロケーションで楽しめるのが 日南水産 です。
    今年の「伊勢海老始め」にふさわしい場所として訪れてきました。

    注文したもの

    ① 伊勢海老づくし

    • 伊勢海老の炭火焼き
    • 伊勢海老のお造り
    • 小鉢・サラダ・刺身(マグロ、カンパチ)
    • 伊勢海老の頭で仕立てた味噌汁
    • ご飯、デザート(大学いも)

    ② 炭火焼きセット

    • カキ
    • ホタテ
    • サザエ
    • 白ハマグリ

    さらにノンアルビールを2本。

    お会計は 22,330円

    伊勢海老を堪能する贅沢な時間

    刺身

    最初に出てきたのは待望の 伊勢海老のお造り
    透き通るような身を口に運ぶと、驚くほどの甘みとねっとりした食感。
    分厚い切り身だからこその食べ応えで、「あぁ、ついに解禁されたんだな」と実感しました。

    炭火焼き

    続いては豪快な 炭火焼き
    殻ごと焼き上げられた伊勢海老は、身がホクホクに仕上がり、甘味がさらに増しています。
    奥から立ちのぼる炭の薫香がアクセントになり、ノンアルビール片手に至福の時間。
    海を眺めながら頬張ると、浜辺でBBQをしているかのような解放感に包まれます。

    海鮮炭焼きセット

    カキ、ホタテ、サザエ、ハマグリを炭火でじっくり焼く。
    サザエの苦味、ホタテの甘み、カキの濃厚な旨味――それぞれの個性が際立ち、磯の香りとともに五感を刺激します。
    これもまたビールが進む最高の瞬間。

    サプライズ ― 伊勢海老しゃぶしゃぶ

    この日はお店が空いていたこともあり、特別に 伊勢海老の脚でしゃぶしゃぶ を体験させてもらいました。
    熱湯に軽くくぐらせた身はプリッと弾力があり、刺身とも炭火焼きとも違う新しい味わい。
    ちょっとしたサプライズに大感激でした。

    〆の伊勢海老味噌汁

    最後を締めるのは 伊勢海老の頭でとった味噌汁
    濃厚な出汁と味噌のコクが合わさり、体にじんわりと染みわたります。
    「ご飯のおかずになる味噌汁」と言えば、伊勢海老味噌汁が唯一無二かもしれません。

    まとめ ― 伊勢海老始めの幸せ

    甘み、旨み、香ばしさ、サプライズ感――どれを取っても最高でした。
    宮崎の秋はやっぱり伊勢海老から始まる。

    「今年もたっぷり堪能するぞ!」と心に誓った、幸せな伊勢海老始めでした🦞🥰

  • 宮崎の焼肉「とうがらし」で絶品ディナー

    8/28 夜

    炭火で楽しむ焼肉

    宮崎市にある焼肉屋「とうがらし」。
    ここは炭火でじっくり焼くスタイルのお店で、香ばしい香りが漂い、食欲を一気に掻き立てます。

    そして私のお気に入りは、コリコリとした食感が楽しい 馬の大動脈=馬タケノコ
    この部位を食べられる焼肉屋は少なく、ここに来ると必ず注文してしまいます。

    注文したもの

    マッコリで乾杯

    まずはマッコリをグラスに注ぎ、乾杯。
    乳酸発酵のほのかな甘みと酸味が、焼肉のスタートにぴったりです。

    生センマイ刺し

    シャキシャキとした食感にごま油の風味。
    これだけでお酒が進む一品。

    炙りレバー

    表面を軽く炙ったレバーは、トロッと濃厚。
    鮮度の良さが際立っていました。

    特上ネギタン塩

    タンに細かく包丁が入っていて、驚くほど柔らかい。
    ネギの香りと塩味が絶妙で、王道ながらやはり外せない一皿。

    馬タケノコ

    お待ちかねの馬タケノコ。
    コリコリした独特の食感と、噛むほどに広がる旨味。
    ビールやマッコリとの相性も最高です。

    上ハラミ

    程よい脂と赤身の旨みが共存する部位。
    こちらも丁寧に包丁が入っており、スッと噛み切れる柔らかさでした。

    マッコリを追加

    ここでマッコリをおかわり。
    焼肉の脂を優しく洗い流してくれます。

    赤身のイイトコ(内モモ)

    今回は内モモをチョイス。
    脂が控えめで、赤身ならではの力強い旨みを堪能しました。

    ミノ(タレ)

    最後は食感の王様、ミノ。
    タレが絡み、噛むほどにジュワッと旨味が広がります。

    お会計

    これだけ食べて飲んで、15,580円
    どのお肉も包丁の入り方が絶妙で、柔らかく、心地よい噛みごたえでした。
    「焼肉=豪快にかぶりつくもの」というイメージを覆す、上品さのある焼肉体験でした。

    まとめ

    「とうがらし」は、定番のタンやハラミはもちろん、馬タケノコといった珍しい部位まで揃う名店。
    丁寧な包丁仕事で、どの肉も柔らかく食べやすいのが印象的でした。

    宮崎で焼肉を食べるなら、ぜひ一度訪れてほしい一軒です🥰

  • ニシタチの人気店「らんぷ亭」で晩ごはん

    8/24夜

    秋の夜のニシタチ

    ようやく夜が過ごしやすい気温になってきました。
    そんな時は、やっぱりニシタチでご飯が食べたくなるもの。

    昨夜は人気の洋食屋 「らんぷ亭」 へ。
    ニシタチの中でも昔から愛され続ける名店です。

    食べたアラカルトの内容

    ① カツオ藁焼き(枝豆のソース?)

    最初に登場したのはカツオの藁焼き。
    香ばしい香りに、枝豆をベースにしたような爽やかなソースが相性抜群。
    夏から秋へと移り変わる季節を感じる一皿でした。

    ② アスパラバター

    シンプルですが、素材の旨みを引き出す王道の調理。
    シャキッとした歯ごたえと濃厚なバターが食欲をそそります。

    ③ 天然鮎のヴィシソワーズ(きゅうりのソース添え)

    ヴィシソワーズはじゃがいもの冷製スープが定番ですが、ここでは天然鮎を合わせるという驚きの発想。
    さらにきゅうりのソースが加わり、さっぱりとした仕上がりになっていました。

    ④ 自家製ぬか漬け

    らんぷ亭の隠れた名物。
    こうした一品があることで、料理全体に温かみが生まれます。

    ⑤ らんぷ亭のポテトフライ

    安定の人気メニュー。
    外はカリッと、中はホクホク。
    ワインのお供としてはもちろん、これを食べると「らんぷ亭に来たな」と実感できます。

    ⑥ イカのフリット

    衣は軽く、イカは柔らか。
    レモンを絞ると一層爽やかで、白ワインと相性抜群でした。

    ⑦ サザエのブルゴーニュ風+パン

    サザエをエスカルゴ風に仕立てた一皿。
    香草バターの風味が濃厚で、パンにソースをつけて最後まで堪能しました。

    ⑧ 茄子の辛味ソースがけ(お裾分け)

    他のお客さんからの嬉しいお裾分け。
    ピリッとした辛味と茄子の甘みが絶妙で、こうした偶然の出会いも外食の楽しみのひとつです。

    ⑨ 桃のコンポート+ヨーグルトアイス

    デザートは爽やかに。
    桃の優しい甘さとヨーグルトの酸味が、食後の口をすっきり整えてくれました。

    ワインとラムで乾杯

    料理に合わせてワインを1本。
    さらに〆にはラムを1杯いただきました。
    アルコールのチョイスも絶妙で、食事全体がより華やかなものになりました。

    お会計と雰囲気

    お会計は 23,350円
    ニシタチ全体は人が少なめで静かな夜でしたが、らんぷ亭だけは満席で大賑わい。
    変わらず地元の人に支持され続けているのを実感しました。

    まとめ

    昔から変わらず人気の「らんぷ亭」。
    ニシタチに数ある飲食店の中でも、やはりここは特別な存在感があります。

    昨夜も、良い晩ごはんをいただきました🥰

  • 人吉で出会った新しいお鮨屋さん「すし みむろ」

    8/17

    人吉といえば鰻の町

    熊本県の南部、人吉市。
    清流・球磨川に面したこの町は鰻で有名ですが、福岡からの帰り道、ここに新しくできた鮨屋に立ち寄ってきました。

    実はこのお店、宮崎市の名店「鮨かみむら」の大将が「美味しかった」と太鼓判を押していたとのこと。
    期待を胸に訪れてみました。

    コースの流れ

    ① 先付け

    • 小豆島のそうめん
    • 名残のじゅんさい
    • 走りのイクラ

    夏から秋に移り変わる季節を感じる前菜。

    ② 刺身

    • 昆布締めのキス(しょうが汁を添えて)
    • ヒラメ、縁側(3日熟成)

    丁寧な熟成で旨みが引き出され、しょうがの爽やかさが後味を引き締めます。

    ③ 焼き物

    • 銀だらの焼き物

    香ばしく脂のりも絶妙。日本酒が欲しくなる一品でした。

    ④ 煮物

    • ひやしばち(鶏肉を詰めたトマト、冬瓜、鮑)
    • 鳥の出汁の餡をかけて

    やさしい旨味の重なりが、涼やかで滋味深い皿でした。

    ⑤ 強肴

    • 北海道噴火湾の毛蟹
    • マンゴー

    意外な組み合わせですが、蟹の旨味にフルーツの甘さが合わさって不思議と心地よい。

    ⑥ 酒肴

    • 山形のだだちゃ豆
    • 北海道余市のあん肝

    濃厚なあん肝は地酒と抜群の相性。

    ⑦ 揚げ物

    • 骨抜きした鱧の天ぷら

    サクッと軽い衣にふんわり鱧。夏を感じる一皿。

    ⑧ 椀物

    • とうもろこしの冷たい擦り流し
    • 冷たい茶碗蒸し

    とうもろこしの甘さが際立ち、体をすっと冷やしてくれる心地よい料理でした。

    ⑨ 鮨

    • かすご
    • 漬け赤身マグロ(熱いシャリ)
    • 中トロ(熱いシャリ/カナダ産天然マグロ)
    • 天草のコハダ
    • 大分のヤリイカ
    • はまぐり(熱いシャリ)
    • イワシ
    • 40度で40分炊いたホタテ+柚子胡椒
    • 車海老
    • 北村さきウニ
    • 煮穴子(塩)
    • 玉子焼き

    シャリの温度や調理法に工夫が凝らされており、食べるたびに「大将のこだわり」が伝わってきます。

    日本酒とともに

    料理に合わせて日本酒を半合ずつ、計4種類。
    合計で2合ほどいただきました(実は1種類、写真を撮り忘れてしまいましたが…)。

    料理との相性を考えたセレクトで、食事がさらに豊かに。

    お会計と感想

    お会計は 15,000円
    この内容でこの価格はむしろリーズナブル。

    大将が食材の話を楽しそうに語りながら仕事をしており、その姿勢が空間全体を心地よくしていました。
    天草など地元の美味しい食材も随所に盛り込まれ、日本酒がつい進んでしまう構成。非常に満足度の高い時間でした。

    ちなみに途中から、大将の顔がなぜか 千鳥の大吾 にしか見えなくなってしまったのはここだけの話🤫

    まとめ

    人吉といえば鰻ですが、今後は「鮨」でも訪れる価値あり。
    地元食材と丁寧な仕事、そして大将の温かな人柄が光る新しい名店でした。

    点数 4.3点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない