カテゴリー: 自己紹介

  • 何を検査すればいいのか?外食✖採血ブログの実験デザイン

    このブログのコンセプトを思いついたのは良いけれど、ふと考えました。
    「毎日採血して外食の影響を見るなんて、論文もないし前例もない。じゃあ、何を検査すればいいんだろう?」

    私はお酒をよく飲むので、肝機能は気になるところです。
    ただし、肝機能検査の代表であるAST・ALTは「肝細胞が壊れたとき」に上昇する値。1回の食事で劇的に増減するわけではありません。γGTPはアルコール負荷に反応する項目として有名ですが、これも「毎日変動を見る」というよりは習慣的な飲酒の影響を反映するものです。

    一方で、**尿酸値(UA)**はどうでしょうか。
    暴飲暴食の後に痛風が起きることがあるように、「飲んだ翌日にどれだけ上がっているか?」は非常に興味深いポイントです。

    次に、脂質(コレステロール・中性脂肪)
    LDL(悪玉)コレステロールやHDL(善玉)コレステロールは、中〜長期的な食生活を反映するため、1回の外食で大きく変わるわけではありません。
    しかし、**中性脂肪(TG)**は違います。前日の食事に強く影響を受けることは健康診断でよく経験します。つまり「昨日の食事がどう出るか」を見るにはぴったりの項目です。

    糖尿病の指標であるHbA1cは1〜2ヶ月の平均血糖を反映するため、毎回測っても意味はありません。血糖そのものを外食直後に測定すれば面白いですが、「翌日朝の採血」ではあまり参考にならないでしょう。

    こうして整理してみると、外食翌日に毎回測定すべき項目はシンプルに絞られます。


    実験ルール

    • 毎日(外食翌日)測る項目
       尿酸値(UA)、中性脂肪(TG)
    • 週1回測る項目
       肝機能(AST、ALT、γGTP)、腎機能、コレステロール(LDL・HDL)
    • 月1回測る項目
       HbA1c(糖尿病の指標)

    こうしてみると、毎日のデータは「即効性のある変動」を、週・月単位のデータは「生活習慣の積み重ね」を反映するような設計になりました。

    さて、どんなデータが取れるでしょうか。
    医学的な常識を裏付ける結果になるのか、それとも意外な新発見があるのか――。
    私自身も楽しみにしながら、実験を続けていきたいと思います。

  • 医者が飲んでいる薬、公開します。42歳Dr.Dのリアルな内服事情

    はじめに

    宮崎でクリニックを営む Dr.D です。
    みなさん、「医者自身がどんな薬を飲んでいるのか」気になったことはありませんか?

    私はこれまで月1回の採血検査を欠かさず続けてきました。理由はシンプルで、健康こそが最大の財産だと考えているからです。

    アラフォー世代と生活習慣病

    年齢を重ねて42歳。いわゆる「アラフォー」に差しかかる頃から、徐々に数値の異常が目立ち始めました。

    • 肝機能の上昇(いわゆる脂肪肝の兆候)
    • 尿酸値の上昇
    • 中性脂肪は300台(正常値の約2倍!)

    医師として患者さんのデータを見慣れているからこそ、自分の採血結果が“完全に異常値”だとよくわかります。

    サプリから薬へ

    最初は「薬は飲みたくない」と思い、まずは**EPA製剤(青魚の油を精製したもの)**を選びました。医薬品として承認されているサプリメントのような存在で、“薬感”が少なく取り入れやすかったからです。

    しかし、それだけでは思ったほど中性脂肪は下がらず…。血圧も測るたびに140〜150台を記録するようになりました。

    「薬は嫌だ。でも、生活習慣病を放置して動脈硬化が進むのはもっと嫌だ」

    そう考え、ついに本格的に薬を飲む決断をしました。

    現在の内服薬

    42歳の今、私が毎日服用している薬は以下の3種類です。

    ① エパデールEM 2g 2包 1× 朝
    (EPA製剤/中性脂肪を下げ、血液をサラサラにする効果)

    ② パルモディアXR 0.4g 1錠 1× 朝
    (1日1回でOK、中性脂肪低下+HDLコレステロール上昇効果)

    ③ ザクラスLD 1錠 1× 朝
    (ARB+カルシウム拮抗薬の合剤。2つの作用を組み合わせた強力な降圧薬)

    この3種類を飲み始めてから、採血結果は「まずまず正常」のことが多くなりました。もちろん完全に安心とは言えませんが、薬によってコントロールできている状態です。

    まとめ

    私は薬が好きではありません。けれども、生活習慣病を放置すれば確実に動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞といったリスクが高まります。

    だから私は、薬を必要な範囲で取り入れながら、大好きな外食も楽しむ人生を選びました。

    このブログでは、私自身が実際に外食した翌日に採血を行い、食事と血液データのリアルな関係を記録していきます。

    「医者なのにこんなもの食べてるの?」と思われるかもしれませんが、だからこそ伝えられることがあります。

    外食を楽しみながら、どうすれば健康と向き合えるのか――。
    これからも正直に書いていきますので、ぜひお付き合いください。

  • 外食好き医師が挑む!採血でわかる“食と健康”のリアル

    はじめまして。宮崎で小さなクリニックを営む42歳医師、Dr.D です。
    私は外食が大好きで、焼肉もラーメンも居酒屋メニューも、宮崎の名物料理も、とにかく美味しいものを楽しみたいタイプです。

    一方で、私は高血圧と高脂血症の薬を内服しています。つまり典型的な「生活習慣病予備軍」そのものであり、本来であれば塩分や脂質の制限を意識すべき立場にあります。

    でも正直なところ――
    「健康のために外食を我慢する」という選択肢は、私の人生にはありません。
    好きなものを食べられない生活は、きっとストレスで逆に体を壊してしまう気がするのです。

    だからこそ私は考えました。

    「大好きな外食を楽しみながらでも、健康に向き合う方法はないだろうか?」

    なぜ毎日採血なのか?

    そこで始めたのが、外食をした翌日に必ず採血をするという実験です。

    例えば――

    • イクラやあん肝など「痛風まっしぐら」と言われる食材を食べた翌日、本当に尿酸値は上がるのか?
    • 飲み過ぎた夜の翌朝、肝機能(AST・ALT・γ-GTP)はどう動くのか?
    • マックのポテトやラーメンで、中性脂肪はどのくらい上昇するのか?

    医学的な知識に基づく予測はありますが、実際の数値をデータで見ると「思ったより変化しない」こともあれば、「やっぱり上がった!」という驚きの発見もあります。

    私は医師として多くの患者さんを診ていますが、日常生活での“リアルなデータ”をここまで徹底して追っている人は、ほとんどいないと思います。だからこそ、このブログは世界でひとつだけの実験記録になるはずです。

    宮崎の美味しい店とともに

    このブログでは、数値だけでなく「どんなお店で、どんな料理を食べたのか」も紹介していきます。
    宮崎には地元の人に愛される名店や、知る人ぞ知る隠れた逸品がたくさんあります。

    例えば、炭火焼きの地鶏、チキン南蛮、宮崎牛、そして海鮮料理。
    食材が新鮮で味付けも豪快、食べ歩きには最高の土地です。

    「美味しい外食レビュー ✖︎ 翌日の血液データ」――この組み合わせこそが、私のブログの大きな特徴です。

    このブログで伝えたいこと

    私が目指すのは、**「美味しいものを我慢しない健康法」**です。

    もちろん、生活習慣病の改善に「食事制限」は大切です。
    しかし、食を楽しむことは人生の大きな喜びでもあります。

    だから私は、

    • データに基づいて「これは意外と大丈夫」「これはやっぱり危険」
    • 食べてもいいけれど「こういう運動や工夫をすればリスクを減らせる」
      そんな“食べながら健康を守る方法”を、医学的根拠を踏まえてわかりやすく伝えていきたいと思います。

    まとめ

    このブログは、宮崎の美味しい外食情報と、実際の採血データを組み合わせてお届けする新しい実験的な試みです。

    「美味しい外食を楽しみたいけど、健康も気になる」
    そんな方にとって、少しでも参考になり、楽しんでいただけるブログになれば嬉しいです。

    これから毎日の記録を更新していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。