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人吉といえば鰻の町
熊本県の南部、人吉市。
清流・球磨川に面したこの町は鰻で有名ですが、福岡からの帰り道、ここに新しくできた鮨屋に立ち寄ってきました。
実はこのお店、宮崎市の名店「鮨かみむら」の大将が「美味しかった」と太鼓判を押していたとのこと。
期待を胸に訪れてみました。
コースの流れ
① 先付け
- 小豆島のそうめん
- 名残のじゅんさい
- 走りのイクラ
夏から秋に移り変わる季節を感じる前菜。
② 刺身
- 昆布締めのキス(しょうが汁を添えて)
- ヒラメ、縁側(3日熟成)
丁寧な熟成で旨みが引き出され、しょうがの爽やかさが後味を引き締めます。
③ 焼き物
- 銀だらの焼き物
香ばしく脂のりも絶妙。日本酒が欲しくなる一品でした。
④ 煮物
- ひやしばち(鶏肉を詰めたトマト、冬瓜、鮑)
- 鳥の出汁の餡をかけて
やさしい旨味の重なりが、涼やかで滋味深い皿でした。
⑤ 強肴
- 北海道噴火湾の毛蟹
- マンゴー
意外な組み合わせですが、蟹の旨味にフルーツの甘さが合わさって不思議と心地よい。
⑥ 酒肴
- 山形のだだちゃ豆
- 北海道余市のあん肝
濃厚なあん肝は地酒と抜群の相性。
⑦ 揚げ物
- 骨抜きした鱧の天ぷら
サクッと軽い衣にふんわり鱧。夏を感じる一皿。
⑧ 椀物
- とうもろこしの冷たい擦り流し
- 冷たい茶碗蒸し
とうもろこしの甘さが際立ち、体をすっと冷やしてくれる心地よい料理でした。
⑨ 鮨
- かすご
- 漬け赤身マグロ(熱いシャリ)
- 中トロ(熱いシャリ/カナダ産天然マグロ)
- 天草のコハダ
- 大分のヤリイカ
- はまぐり(熱いシャリ)
- イワシ
- 40度で40分炊いたホタテ+柚子胡椒
- 車海老
- 北村さきウニ
- 煮穴子(塩)
- 玉子焼き
シャリの温度や調理法に工夫が凝らされており、食べるたびに「大将のこだわり」が伝わってきます。
日本酒とともに
料理に合わせて日本酒を半合ずつ、計4種類。
合計で2合ほどいただきました(実は1種類、写真を撮り忘れてしまいましたが…)。
料理との相性を考えたセレクトで、食事がさらに豊かに。
お会計と感想
お会計は 15,000円。
この内容でこの価格はむしろリーズナブル。
大将が食材の話を楽しそうに語りながら仕事をしており、その姿勢が空間全体を心地よくしていました。
天草など地元の美味しい食材も随所に盛り込まれ、日本酒がつい進んでしまう構成。非常に満足度の高い時間でした。
ちなみに途中から、大将の顔がなぜか 千鳥の大吾 にしか見えなくなってしまったのはここだけの話🤫
まとめ
人吉といえば鰻ですが、今後は「鮨」でも訪れる価値あり。
地元食材と丁寧な仕事、そして大将の温かな人柄が光る新しい名店でした。
点数 4.3点
点数の意味
5—人生最後の日はこのお店❗️
4—人に勧めても間違いない
3—何度も通いたくなるお店
2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
1—あんまり…かな
0—もう行かない

























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