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  • 【白トリュフ香る晩秋の夜】イルソリーゾで一年に一度の贅沢を

    前半:白トリュフの香りに包まれて

    一年に一度、自分へのご褒美のように贅沢な1日があります。

    それは――白トリュフを味わう夜。

    宮崎の名店「イルソリーゾ」で過ごす特別な時間です。

    いつものように、最初は4種類の前菜からスタート。

    繊細に組み立てられた小皿が、胃も心も「準備完了」と語りかけてくるようです。

    2皿目にして早くも登場した主役――白トリュフ。

    ガラスケースが開かれた瞬間、店内に広がるあの独特の香気。

    土のようでいて、そしてほんの少し甘い。

    一度この香りを経験してしまうと、黒トリュフにはもう戻れません。

    料理は、チーズを詰めた鴨の肉団子に、鹿や魚、香味野菜など“廃材”で丁寧にとったコンソメを注ぎ、そこへ白トリュフがたっぷりと削られていく。

    旨味が掛け算ではなく、まるで乗数的に膨らんでいく感覚です。

    もうたまらん。

    イカと生しらすにグリルしたズッキーニを合わせた一皿、これも素晴らしかった。

    ルッコラとイカ墨の2種類のソースと絡む瞬間、舌の上で旨味がふわりと広がり、思わずため息がこぼれます。

    続くジャガイモのラビオリもまた、驚くほど滑らかで、食べ慣れているような味なのに深い味わい。

    そして、また登場する白トリュフ。合わせる料理は黄色い卵麺のタリアテッレ。

    シンプルなパスタに白トリュフが削られると、香りの魔法が完成します。

    バターのまろやかさとトリュフの芳香が、互いを引き立てながら溶け合い、思わず静かに目を閉じて味わってしまうほど。

    足赤海老の一皿で白トリュフの余韻をいったん断ち切り、

    炭火で香ばしく焼き上げた蝦夷の若鹿の肉が登場。上品なコースに野性味が加わり、まさに緩急の妙。柔らかく、それでいて力強い赤身の旨味が印象的でした。そこにここでも白トリュフ!力強い鹿肉でも負けない白トリュフの香り。戦わず手を取り合って美味しさを引き上げるイメージ。

    そして締めくくりは、白トリュフのリゾット。

    やはり日本人にとって、白トリュフと米の組み合わせは格別です。

    噛むほどに広がる香り、舌に残るミルキーな余韻――

    この一皿のために、一年間待ってよかったと心から思いました。

    デザートは金木犀のジュレを添えたセミフレッド。

    秋の香りが優しく鼻をくすぐり、心地よくコースを締めくくってくれました。

    合わせたワインは1983年のブルゴーニュ。

    42年という時間が生んだ熟成香は、白トリュフの香りと見事に調和。まさにマリアージュ。

    コースの最初から最後まで、食事もお酒も香りの余韻が続くような今年も香り高い贅沢なディナーでした。

    後半:採血データ観察メモ

    採血日は食事当日(11/10)と翌日(11/11)。

    • 尿酸値(UA):6.1 → 6.1
    • 中性脂肪(TG):170 → 132

    鴨肉、しらす、鹿肉などプリン体を多く含む食材が並びましたが、尿酸値は変化なし。薬の効果を改めて実感します。

    また、バターなど脂質が多く、パスタなど炭水化物を多く含むコースでしたが、中性脂肪も翌日にはむしろ低下。

    美味しい食事でデータも安定しているなんて嬉しい結果でした。毎回こうならいいのに笑

    「これだけの贅沢をしても、数値に悪影響なし」――

    そう思うと、心まで満たされるような安心感があります。

    一年に一度のご褒美は、味覚だけでなくデータ的にも文句なしでした。

  • 宮崎屈指のイタリアン「イルソリーゾ」で世界三大キノコのポルチーニを堪能!

    10/1夜

    宮崎で「一番美味しいイタリアンはどこ?」と尋ねられたら、多くの人が口を揃えて答えるのが イルソリーゾ
    素材の持ち味を最大限に引き出し、季節を皿の上で表現するシェフの手腕は、宮崎のみならず全国でも名が通るほどです。

    そんなイルソリーゾに、秋の味覚・ポルチーニ茸が入荷したと聞き、その初日に行ってきました。


    ポルチーニのタヤリン:秋の贅沢を閉じ込めた一皿

    イタリア・ピエモンテ地方の伝統パスタ 「タヤリン」。卵黄をたっぷり練り込み、細く繊細に仕上げられた手打ち麺です。

    この日は、そのタヤリンにフレッシュなポルチーニ茸が合わせられました。

    ひと口目から広がる芳醇な香り。しっかりとしたコシを持つ麺が、濃厚なキノコの旨味を余すことなく受け止めます。噛み締めるたびに旨味が層になって広がり、深い余韻を残す。まさに 秋の恵みを凝縮した贅沢な一皿でした。


    この日のコース

    イルソリーゾの魅力は、もちろんポルチーニだけにとどまりません。この日のコースも、最初から最後まで驚きと美味しさに満ちていました。

    • 鯵のハム仕立て
       やわらかな塩気と旨味。魚とは思えないほど繊細で、思わずワインを誘うスターター。
    • 河豚のテリーヌ
       淡白な河豚をじっくりと仕込み、ほのかな甘みとしっとりした舌触りに仕上げた逸品。
    • 放牧豚の自家製生ハムとイチヂク
       脂の甘さと熟成の香りがイチヂクの甘酸っぱさと重なり、口の中で美しい調和を奏でる。
    • 季節野菜の盛り合わせ
       彩り豊かな野菜たちが、それぞれの持ち味を活かされた調理で並ぶ。
    • オニサザエ トマトソースとブロッコリーソース
       力強い磯の香りを、トマトの酸味とブロッコリーの青さが引き締め、奥行きを増す。
    • 鮎のフリット イチヂクの葉包み
       セロリのソースと鮎の肝のソースが、揚げた鮎の香ばしさに重なり、清涼感と苦味が絶妙に同居する。
    • ヤリイカと干しトマトのカヴァテッリ
       ショートパスタに絡む干しトマトの凝縮感とイカの旨味。食感のコントラストが楽しい。
    • ポルチーニのタヤリン
       この日の主役。秋の豊かさを体現する一皿。
    • ヤマタロウガニ カニ味噌のソース
       濃厚なカニ味噌の旨味がソースに溶け込み、パスタと合わせると至福の味わい。
    • 炭火釜焼きのグラスフェッドラム
       牧草飼育の子羊を炭火釜でじっくりと。脂のキレがよく、肉本来の力強さと香ばしさが共存。
    • デザート
       ピオーネのセミフレッド、さらにココナッツ・木苺・マンゴーを組み合わせたアイス。爽やかで華やか、最後まで余韻を楽しませてくれる構成でした。

    ワインとグラッパで完璧な締め

    料理にはシェフおすすめのワインを合わせてもらいました。魚介には軽やかな白、ラムには深みのある赤。それぞれの皿に寄り添うように選ばれたワインが、料理の魅力をさらに引き立てます。

    そして最後は、イタリアワインの世界で「神様」と呼ばれるグラッパ ロマーノ・レヴィ。香り高く、清らかな余韻を残して食事を締めくくりました。


    まとめ

    久しぶりのイルソリーゾ。今回もまた、一皿ごとに驚きがあり、深い満足感を得られる時間となりました。

    • ポルチーニのタヤリンは秋の恵みを体現する逸品
    • 魚・肉・野菜それぞれに新しい発見と美味しさ
    • ワインと料理のペアリング、最後のグラッパまで完璧

    改めて「宮崎でイタリアンといえばイルソリーゾ」と言われる理由を実感。秋の食材とともに、贅沢で幸せな夜を堪能できました。

    💉 採血データ観察記録:華やかな夜の翌朝

    さて、翌朝の採血データは次のとおりでした。

    • 尿酸値(UA):8.4 → 9.1 mg/dL
    • 中性脂肪(TG):98 → 204 mg/dL

    数値としては、どちらも上昇。
    とはいえ、この日はリッチなコースにワインとグラッパ。
    まさに“数値が上がって当然”の食事内容だったといえます。

    ただし、イルソリーゾの料理は全体的にオイルや塩分が控えめで、素材の味を生かした仕立て。
    「食後の重たさ」をまったく感じなかったのが印象的でした。
    中性脂肪や尿酸値の変化は、むしろ**“おいしさの代償”**として観察の範囲内。。。と思うことにする笑

    医学的な意味づけではなく、あくまで自分の身体のリズムを知るための記録。
    数字を眺めながら、「この食事の満足感なら、多少の上昇はむしろ納得」と思えた朝でした。

    点数 4.5点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない