タグ: 中性脂肪

  • 秋の贅沢、上海ガニを宮崎の高級中華『川』で心ゆくまで

    秋が深まってくると、どうしても恋しくなるものがあります。それが“上海ガニ”。

    どこで食べるか、、宮崎の高級中華といえば「川」さんが真っ先に思い浮かびます。

    今年もまた、濃厚な旨みを求めて足を運んでまいりました。お目当ては、もちろんオスとメスの食べ比べが組み込まれた季節限定コース。

    まず登場したのは、カマスと白子。上海ガニのお腹になってるところを焦らすかのよう。

    そして待ってましたの上海ガニの紹興酒漬け(メス)。とろりとした濃厚な身と味噌がぎゅっと詰まっていて、口に含むと紹興酒の甘い香りがふわっと広がります。ねっとりと舌に絡むあの食感…毎年のことながら、「ああ、秋が来たなぁ」と実感する瞬間です。

    そして、川といえばのよだれ鶏。ピリ辛で先ほどの紹興酒漬けの口を美味しくリセットしてくれる。

    続いて、上海ガニとフカヒレの白湯煮。目の前に運ばれた器には、気品ある白湯の香りとともに、堂々たるサイズのフカヒレが鎮座。箸を入れるとぷるんと揺れ、スープを吸った身がしっとりとほぐれます。上海ガニの甘みが白湯に溶け込み、深みのある旨味がじんわりと広がる一皿でした。余ったスープには細めの麺を入れていただくのですが、これがたまらなく美味しかった。

     さらに、松茸と佐土原茄子、そして上海ガニを巻き込んだ春巻きも登場。カリッとした皮の中から立ち上る香りに思わずため息が出ます。松茸の香り高さ、佐土原茄子の柔らかな甘み、カニの旨味が三位一体となり、秋の食材の魅力がぎゅっと凝縮されていました。

    コースの途中には、姫鯛の台湾バジル炒めや、鯛の甘酢かけといった魚料理で蟹で打ちのめされたお腹を休憩。どれも軽やかで、上海ガニの重厚な旨みを引き立てるバランスの良さを感じます。とくに台湾バジルの香りは姫鯛の優しい脂にぴったりで、ワインが進む進む。

     そしていよいよ、本日の主役“上海ガニのオスとメスの食べ比べ”。テーブルに並んだ甲羅を見て、縦に盛り付けられたのがオス。横がメス。見ているだけでわくわくしてしまいます。濃厚さの違いなのか、香りのニュアンスなのか、「なんとなく違う気がする…よね?」とワイン片手に盛り上がる時間もまた楽しいもの。明確な差を語るというより、仲間とワイワイ言いながら味わうのが、この食べ比べの醍醐味なのかもしれません。結局内子が1番うまい笑

     〆は、上海ガニの餡掛けチャーハン。ふわりと香る蟹の香りに、しっとりと馴染む餡。最後の最後まで上海ガニ尽くしで、贅沢な余韻に浸りながらゆっくりとスプーンを運びました。

    デザートには塩杏仁豆腐と、季節のフルーツに金木犀のジュレを添えた一皿。甘さ控えめの杏仁がさっぱりと口を整え、金木犀の香りがふんわりと締めくくってくれました。

     今年も秋の楽しみを、しっかりと満喫できた夜でした。

    採血データ観察

     さて、今回のコースは上海ガニのオンパレードでありご想像の通り、結果は悪化してました。採血データは、

    UA6.1 → 7.5、TG132 → 65

    という結果となりました。尿酸値はしっかり上がっていますが、これだけ蟹をいただけば、内服治療中とはいえ上がるのはしょうがない。中性脂肪はむしろ穏やかに低下しており、油が多い印象の中華のコースでチャーハンまで食べて、こうした動きになるのも面白いところです。

    点数 4.5点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

  • 宮崎「焼鳥 煌」—希少部位が揃う贅沢な串コース

    今夜は宮崎市の人気焼き鳥店「煌(てる)」へ。

    お寿司屋さんを思わせるカウンターがあり、そこにお寿司さながら焼き鳥が一串一串出てくる。そんな雰囲気でいただくコースは6,800円。最近の高級焼き鳥店では1万円を超えることも珍しくない中で、この価格でこの内容はかなりの良心的設定だと思う。

    まず提供されたのは梅の茶碗蒸し。優しい出汁の香りに、梅の酸味がほんのりと広がる。鶏の旨味を引き立てる控えめな酸味で、あんまりない組み合わせの美味しさに最初の一口から心を掴まれる。

    続いて、しっとりと仕上げられたむね肉の漬け。淡白なむね肉に、旨味を引き出す下味がしっかりと入っていて、ひと噛みごとに出汁の風味が滲む。

    そこから串の世界へ。「振り袖」、「皮」、「そり」といった部位が続く。特にそりは、ほどよい弾力と脂の香りが絶妙で、噛むほどに甘みが増していく。

    箸休めの梅きゅうりは、濃厚な焼き鳥の合間にぴったり。梅の塩味が口の中をすっとリセットしてくれる。

    そして地頭鶏もも肉のたたき。表面は香ばしく、中はしっとりとレア。地鶏ならではの弾力がありながらも、火入れが絶妙で生臭さは一切ない。鶏の香りが口の中に広がる。

    串はさらに進み、「ねぎま」、「ハツ」、「ささみ(わさび・梅)」と続く。ささみはとろけるほど柔らかく、わさびの清涼感と梅の酸味、それぞれが別の魅力を引き出していた。

    レバーパテは濃厚で、バゲットとの相性も抜群。滑らかな舌触りで、焼き鳥が続く口の中を心地よくリセットしてくれる。

    手羽は皮目がパリッと香ばしく、塩加減が絶妙。骨の周りまできれいに食べたくなる美味しさだった。

    そこからさらに驚かされたのが背肝(腎臓)。ふんわりとした食感。希少部位ながら丁寧に仕込まれており、結構脂がありこってりの中にホルモンならではのクセもあり食べ応えのある一串。

    サイドメニューを眺めてて思わず追加した地鶏のメンチカツ(カレー塩)。衣はサクッと軽く、中は肉汁たっぷり。カレー塩の香ばしさが地鶏の旨味をさらに引き立ててくれる。

    最後の串は、「砂肝」。分厚く切り分けられた砂肝はゴリゴリと心地よい食感で久しぶりにこんな美味しい砂肝食べたなと印象深かった。

    コースの余韻のまま、追加で「セセリ」、「ちょうちん」、「さえずり」、「レバー」を注文。どの串も個性が際立っていた。特にちょうちんのとろりとした黄身の甘み、さえずりのコリコリ感は、希少部位好きにはたまらない。

    締めにはそぼろめし(追加)と鳥スープ。優しい味わいで、コースの余韻をじんわりと締めてくれた。

    どの料理も手間を惜しまず、素材の持ち味を最大限に引き出しており、「この値段でこれだけの内容を味わえるのか」と感動してしまう。宮崎で本格的な焼き鳥を堪能したい方には、ぜひおすすめしたいお店だ。値段、雰囲気、味の総合力で非常に満足できるお店です。

    【採血データ観察】

    今回の採血は、食事前の土曜日(当日)と2日後の月曜日の2回。

    数値は以下の通り。

    • UA(尿酸値):7.0 → 6.1
    • TG(中性脂肪):135 → 170

    尿酸値が久しぶりに「6台」に下がっていて、正直かなり嬉しい。

    とはいえ、これは食事の影響ではない。努力してない人間が数字を下げることができたのは薬を始めたから。フェブリク10mgを飲み始めました。少量の服用ながら、しっかり下がって一安心。

    一方、中性脂肪がやや上昇していたのは、翌日の日曜日に食べたマクドナルドのポテトLの影響が大きそう。糖質、脂質の多いファストフードは、やはり数値に反映されやすいと改めて実感した。

    それでも、全体としてはバランスの良い結果。焼き鳥中心の食事は、部位によって脂の量が異なるものの、地鶏を炭火で焼くことで余分な脂が落ち、想像よりも軽やかに感じた。フェブリク開始後の初回データとして、今後の変化を見るのが楽しみである。

  • 金曜の夜、カプリチョーザでお気軽にイタリア気分

    金曜の夜、久しぶりに外食の気分。

    前から気になっていたこれまで行ったことのないイタリアンのチェーン店「カプリチョーザ」へ行ってみました。

    お笑いコンビ・千鳥の大吾さんが「今でも行く大好きなお店」と話していたので、そりゃ行かなきゃって思うでしょ?初めて足を踏み入れました。

    店内に入ると、まさかの満席。人気あるんだねぇ。

    大きなピザ窯がありチェーン店とはいえ本格的なピザが食べられる予感。

    家族連れも多く、学生グループやカップルもちらほら。どのテーブルからも笑い声が聞こえてきて、まさに“陽気なイタリアの食卓”そのものといった雰囲気です。

    最初に頼んだのは、名物の「ライスコロッケ」。

    メニュー写真では可愛らしいサイズかと思いきや、運ばれてきたのは想像の倍ほどの大きさ。

    ナイフを入れると、サクッという衣の音のあとに、トマトソースの香りがふわっと立ち上がります。

    外側の揚げ目はカリカリで、少し“おこげ”のような香ばしさ。中は熱々のチーズがとろけるように糸を引きます。素朴ながら満足感のある一皿でした。

    続いて、「トマトとニンニクのスパゲティ」。

    これがまた、驚くほどシンプルで力強い味。

    たっぷり入ったニンニクがトマトソースに深みを与え、香りだけで食欲をそそります。

    オリーブオイルのコクがしっかりしていて、塩加減もちょうど良い。

    思わず「これ、家で再現できないかな」と考えながらフォークをくるくる。

    そして〆に頼んだのは、店名を冠した「カプリチョーザ」ピザ。

    トマトソースにナスと玉ねぎというあまり見かけない具材が散らされています。

    ナスが入ったピザは少し珍しいですが、ジューシーで香ばしいナスがチーズとよく合う。

    カリッと焼けた薄めの生地にワインを合わせると、気取らない幸福感に包まれます。

    全体的に「チェーン店とは思えない」満足度。

    気取らずにパスタやピザ、ワインを楽しみたいとき、ふと立ち寄りたくなる温かさがありました。

    価格も手頃で、次は友人を誘ってシェアメニューをいろいろ試してみたくなりました。

    点数 3点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

    採血観察記録:炭水化物祭りの翌朝

    今回の採血データは、「カプリチョーザに行った前日」と「翌朝」を比較したものです。

    食事内容は、ライスコロッケ・パスタ・ピザと、見事に炭水化物づくし。

    食後の満腹感とともに、「さて、翌日の中性脂肪はどうなるかしら」と少しドキドキしながら翌朝の測定に臨みました。

    指標前日翌日変化
    尿酸値9.98.0↓1.9
    中性脂肪124153↑29

    尿酸値は下がりました。それでもまだ高めではありますが、今回のピザやパスタにはプリン体は多くないので下がってよかった。

    一方、中性脂肪はやや上昇。

    パスタやピザの糖質を考えると、もう少し上がるかと思っていたのですが、意外にも微増にとどまりました。

    ワインを軽く1杯だけにしたことや、揚げ物の量が控えめだったことが影響したのかもしれません。

    いずれにしても、炭水化物中心の食事にしては穏やかな数値変化でした。

    今回は、脂質よりも糖質がメインの夕食だったため、翌朝の中性脂肪上昇が心配でしたが、上昇幅は緩やかだったので今後も心置きなくイタリアンを食べに行けそうです。

    こうして自分の血液データを見ながら食体験を振り返ると、

    “体の中で何が起きているか”を、まるで実験のように眺めることができます。

    次回はもう少し野菜の多いイタリアンを選び、またデータの変化を観察してみたいと思います。

  • 宮崎の秋を食べる──松茸とはも、ヤマタロウガニの味噌丼まで。「Washokuたか木」で出会った一夜限りの滋味

    前半:食の記録

    今年の宮崎は、例年よりもずっと暑い夏でした。その影響で、秋の味覚・松茸の収穫量もぐっと少なめ。それでも運良く「今日は地物が入ってますよ」と声をかけていただいた日の夜、向かったのは「Washokuたか木」。季節の移ろいを一皿ずつ感じさせてくれる、宮崎の名店です。

    最初の一品は、栗のすりながし。とろりとした自然の栗の甘みに、ほのかな塩気が舌に残ります。温かい器の中に、秋の始まりをやさしく閉じ込めたような味わい。そこから、四角豆の天ぷら、鮎の一夜干しの天ぷら、そしてカリッと香ばしい骨せんべいと、香りと食感のリズムが続きます。特に鮎の天ぷらは、一夜干しならではの凝縮した旨みが印象的でした。

    続いてのお椀は、はもと松茸。松茸の芳香がふわりと立ちのぼり、鱧の淡い甘みと共に口の中でほどけていきます。夏の名残と秋の深まりが同居するような、短い季節の境目を感じる一椀です。

    そしてこの日の主役ともいえる一品、ヤマタロウガニの味噌(10匹分!)とキャビアの丼。濃厚な旨みに、キャビアの塩味が重なり、口中に“川と海の深み”が広がる。贅沢でありながら、決して派手ではなく、どこか野趣を感じる味わいでした。

    お造りは、ちゃいろまるはたの炙りとかますの炙り。どちらも香ばしく炙られた皮目の下に、透明感のある身が光ります。続くのは、とまん牛サーロインの炙りと松茸。和食の中にさりげなく現れる肉料理が、季節の流れをさらに豊かにします。松茸が脂と相性のいいと言われる所以を実感しました。

    中盤には、シロアマダイと蓮根餅、むかご。そこに添えられるのは、数種類の出汁を吸わせたどんこ椎茸と厚揚げ。素材の輪郭を消さず、丁寧に引き出す「たか木」らしい一皿です。締めには松茸ご飯、そしてヤマタロウガニと伊勢海老の味噌汁。宮崎の海と山、両方の恵みを余すことなくいただきました。

    デザートは、ねり栗の中に紫芋の餡。栗の香りと紫芋のやわらかな甘みが、秋の余韻をそっと包み込みます。

    ──これぞ「食運」に恵まれた夜でした。

    後半:血液データの観察

    さて、翌日の採血結果です。

    • 尿酸値(UA):8.0 → 8.2 mg/dL
    • 中性脂肪(TG):225 → 234 mg/dL

    どちらも軽度の上昇ですが、想定の範囲内でした。今回のコースの中で特に影響がありそうなのは、やはりヤマタロウガニ味噌とキャビア丼でしょう。甲殻類の内臓部にはプリン体が多く含まれ、味噌部分は特に濃縮されています。文献値から推定すると、ヤマタロウガニ10匹分の味噌=プリン体およそ400〜500mg前後(予想値)。これは一食としてはかなり高めです。

    また、キャビアもプリン体量こそ少なめ(約30mg/100g)ですが、脂質は豊富。さらに牛サーロインの炙りや伊勢海老の味噌汁など、脂質を含む料理が続いたため、翌日のTG上昇(+9)は自然な反応と考えられます。

    それでも、数値の変化は穏やか。塩分や糖質を抑えた献立構成と、ゆっくりとした食事のリズムが、急激な代謝変動を防いでくれたのかもしれません。

    「美味しいものを、丁寧に、ゆっくり食べる」──医学的な教訓ではなく、経験的な実感として、やはりこの一言に尽きます。

    【まとめ】

    宮崎の秋を五感で味わいながら、自身の血液データを静かに観察する夜。食運に恵まれたこの日の記録は、単なるグルメ体験ではなく、「食べること」と「身体の反応」を対話させるようなひとときでした。

    点数 4.3点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

  • ハオチー飯店で“本格中華×アラカルト”——翌日の尿酸値と中性脂肪もチェック

    10/13夜

    前半:ハオチー飯店のアラカルト、本格中華顔負けの香り

    コースの縛りから解放され、食べたい皿を自分の順番で。そんな気分の夜に向かったのは「ハオチー飯店」。席に着き、まずは冷菜で舌を整えるところからスタートです。

    1、最初は「前菜の盛り合わせ」

    「じゃがいもの千切り」は軽い酸味と油のコーティングでシャキシャキ感が際立ち、口内がリフレッシュ。

    「エビの紹興酒づけ」は紹興酒の芳香がふっと立ちのぼり、生の甘さを残す身質がしっとり。小さなひと口の中に“熟成した旨み”が詰まっています。

    「大根餅」は、表面がカリッ、中はとろん。大根の風味がじわりと広がり、噛むごとにうま味の層が重なります。

    冷菜系のハイライトは「真鯛とパクチーとニンニク」。淡白な鯛に、パクチーとにんにくの刺激が清冽な輪郭を与え、辛味に進む前の“序章”として完璧。

    2、温菜の口火を切ったのは「秋刀魚の春巻き」。薄い春巻きの皮の内側で秋刀魚の脂がほどよく溶け、噛むと香ばしさと魚の旨みが同時爆発。

    3、次いで「トマト卵炒め」。熟したトマトの酸味と卵の半熟感がふわっと重なり、辛味の前の小休止にぴったり。

    主役級の辛旨ゾーンへ。

    4、「とまん牛の水煮牛肉片」は花椒の痺れと唐辛子の辛味が何層にも重なる旨みを引き立てる四川の王道みたいな印象。唐辛子の海に浮かぶ薄切り牛肉はやわらかく、スープをまとって旨辛の沼へ誘います。

    5、「毛沢東スペアリブ」はザクザクとしたスパイスが特徴的。いろんなスパイスや唐辛子の香りの複雑さが、スペアリブの肉と脂を昇華させる。中毒性のある味わい。

    6、締めの「麻婆豆腐」は豆鼓と豆板醤のコク、花椒の余韻、油のキレの三拍子。滑らかな豆腐が舌の上でほどけ、幸福な痺れだけが静かに残ります。

    全体構成は、冷菜→軽い温菜→魚の香ばしさ→まろやか系→四川辛旨の山、というメリハリ。“町中華”の気軽さと“本格派”の香りの奥行きが、アラカルトゆえに自分のテンポで積み上がるのが最高です。「本格的な中華を気軽にアラカルトで食べたい」「コースに縛られず、自分の好きなものを選びたい」という夜に、この店はちょうどいい答えをくれます。

    後半:採血データの変化を読む(UA 8.6→8.8、TG 234→126)

    尿酸値(UA)8.6→8.8:わずかに上昇の背景

    この日の皿構成には、秋刀魚やエビなど、相対的にプリン体が多めの魚介が含まれています。公的資料の食品表では、秋刀魚は約208.8 mg/100gと「多い」カテゴリー、エビも「多い」群に入る代表例として挙げられます。 

    加えて、アルコールは肝での尿酸産生を促し腎からの排泄を抑える作用があり(紹興酒“漬け”でも摂取量はゼロではありません)、総合的にUAを押し上げやすい条件でした。 

    もっとも、0.2上昇は検査条件(水分量、運動、採血のタイミング)で揺れ得る範囲でもあります。単回の変化は“傾向の芽”として捉え、辛旨・魚介・アルコールの組み合わせが続く時期は水分摂取と量の調整でバッファを張る、くらいの運用が現実的です。

    中性脂肪(TG)234→126:大幅低下の理由候補

    TGは食後3–4時間でピーク、10時間前後で空腹時レベルへ戻るのが一般的。空腹時間の長さや前夜の糖質量で大きく上下します。 

    今回の大幅低下は、(1)主食を控えめにして“おかず中心”だった可能性、(2)空腹時間が十分だった可能性、の二つがまず有力です。空腹時採血が推奨されるのも、TGが食事影響を強く受けるため。 

    さらに補助線として、青魚の脂(EPA/DHA)には継続摂取でTG低下エビデンスが多数。単回で劇的に下がるわけではないものの、魚皿(秋刀魚、真鯛)を選ぶ食習慣は“中期的なTG改善”の土台になります。 

    きょうの“おいしく整える”実践メモ

    • 尿酸対策(我慢しない版)
      • 魚介・内臓系が重なる日は水を多めに(目安:食中・食後にコップ1–2杯)。
      • 煮汁・スープは完飲しない選択肢も(プリン体は水溶性)。
      • アルコールが続く日は“もう1杯”をソーダや中国茶に置換。
    • 中性脂肪対策(楽しみを削らない版)
      • 辛旨メインの日は主食を半分に、代わりに千切りじゃがいもや前菜の野菜で満足度をキープ。
      • 食後~就寝前に15分のゆる有酸素(散歩でOK)。
      • 魚皿を1品→2品への“置換”を習慣化(中期的なTG低下の下支え)。

    まとめ

    本格派の香り高さと、アラカルトの自由度。その両方を同時に満たしてくれるのがハオチー飯店の魅力でした。翌朝のデータはUAがわずかに上振れ、TGは大きく改善。辛旨・魚介・アルコールという“おいしい組み立て”は、水分・主食の量・空腹時間の三点を工夫すれば、数値とも折り合いがつきやすいと確認できました。**「健康でいたい、でも我慢は最小限」**を合言葉に、次回も香りの山を楽しく登りましょう。

    点数 4点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

  • 宮崎の名店・一心鮨で秋の贅沢。そして、その翌日の採血は?

    10/12夜

    10月の宮崎。昼間はまだ半袖で歩けるほどの陽気なのに、夕暮れの風にはかすかに秋の気配。そんな季節の狭間に、「秋を感じたい」と思い立って一心鮨へ。宮崎を代表する高級鮨店として名高いこの店は、食材も演出もまるで舞台のよう。暖簾をくぐる瞬間から、非日常が静かに始まります。

    秋を味わう至福の鮨コース

    最初に供されたのは銀杏餅。中にはカラスミ入りとウニ入りの二種。もっちりとした銀杏餅の中から、カラスミの塩気とウニの甘みが交互に現れ、口の中で秋と海が出会うような味わい。

    続いてのあなごは、表面をふっくらと焼き上げ、上には贅沢に黒トリュフ。香りだけで一皿の世界が完成しています。子持ち昆布のぷちぷちとした食感、かますの脂の香り。

    刺身は塩のお皿で楽しむ美味いやつ。ひらめの身と縁側、タイ、縞鯵。どれも厚みのバランスが絶妙で、包丁の仕事にため息が出るほど。特に縞鯵のねっとりとした旨みは、この季節ならではの濃さです。

    温物のアラ煮は美味しい日本酒と塩で他には味つけなし!酒の旨みとアラの身の旨みの相乗効果で素晴らしい一皿。隠し味程度に入った柚子胡椒の働きが見事だった。続くマナガツオの幽庵焼きでは、柚子の香りが秋の静けさを呼び込み、これにワインを合わせるとまさにペアリング!一心鮨の真骨頂をみた。

    そして圧巻の一皿がフォアグラベースの茶碗蒸し。蟹(ガザミ)とフカヒレ、そしてキャビア。フォアグラの濃厚さを下地に、蟹の旨みとキャビアの塩味が幾層にも広がり、複雑でありながら美しい調和を奏でます。

    ここから鮨の部へ。
    中トロ、大トロ、芽ネギトロで始まり、脂の流れを感じさせる構成。途中の焼き松茸が香りの中休みとなり、その松茸と大トロを合わせた鮨では、香ばしさと甘みが重なり合い、まさに“秋の贅沢”。

    二巡目の鮨では、棒鯖鮨、赤貝、太刀魚(山わさびのせ)、金目鯛、イカ、ウニ、かつお、エビ、穴子と続く。ひとつひとつに明確な個性があり、口の中の温度が変わるたびに季節の情緒が移り変わっていく。
    玉子二種で流れを締め、追加の縁側、干瓢巻き、キャビア巻きで静かに幕を下ろす。
    最後の栗のアイスが、秋の終わりを告げるような優しい甘さ。

    ワインペアリングとの相性も見事で、食後には幸福感と軽やかさだけが残りました。

    採血データの観察 ― UA8.5→8.6、TG180→234

    今回の採血データは、一心鮨に行く当日の昼と、翌日の昼に測定したものです。

    • 尿酸値(UA):8.5 → 8.6
    • 中性脂肪(TG):180 → 234

    つまり、“贅沢な鮨ディナーの翌日”に、このわずかな上昇が見られました。

    構成された食材を振り返ると、フォアグラ、キャビア、大トロ、ウニ、トリュフなど、脂質とプリン体を多く含む高級食材が中心。そこにワインのアルコールも加わり、TG(中性脂肪)の上昇は予想の範囲内といえます。

    一方で尿酸値は+0.1と小さな変化にとどまりました。
    これは、前日の摂取内容に対して水分摂取量や排泄のタイミングがうまく働いた結果かもしれません。
    高プリン体食でも、翌日のデータが大きく乱れなかった点は興味深いところです。

    特に印象的だったのは、数値よりも体感の軽さ
    高脂質のコースをいただいた翌朝も体が重くならず、むしろ穏やかな空腹感と快調さがありました。
    「美味しいものを心から楽しむこと」は、数字の上昇以上に代謝全体に良い影響を与えているのかもしれません。

    🍂 終わりに ― 食とデータの共存

    秋の一心鮨は、職人の手仕事と旬の香りが交わる場所でした。
    食材の力と技が織りなす一皿一皿は、まさに“季節を味わう実験”。

    そして採血という定点観測を通じて見えてくるのは、
    「良い・悪い」ではなく、食べることと生きることのバランス

    数字を眺めながら、また次の一食を楽しみにする。
    それが、Dr.Dの自由研究のいちばんの醍醐味です。

    点数 4.5点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 【血液データ公開】福岡グルメ旅の翌日の尿酸値と中性脂肪の意外な動き

    9/15

    福岡への食べ歩き旅行。イタリアンからクラシックな洋食まで、魅力的なお店を訪ね歩き、胃袋も心も存分に満たされた2日間でした。普段から尿酸値が高めで推移している私にとって、「旅行中に数値がどう変化するか」はちょっとした実験のようなもの。旅行の翌朝は、期待と不安を抱きつつ採血に臨みました。


    今回の採血結果

    さて、今回の数値は以下の通りです。

    • 尿酸値(UA):8.4 → 7.1
    • 中性脂肪(TG):126 → 205

    驚きの結果となりました。なんと、尿酸値は大きく下がり、7.1まで低下。一方で、中性脂肪は200を超えてしまいました。


    尿酸値が下がった理由は?

    通常、教科書的な知識では「プリン体を摂取すると半日から翌日に尿酸値が上がる」とされています。魚介や肉類、日本酒やビールなどプリン体を多く含む食品を摂ると、翌日の数値に直結するはず。ところが今回、旅行中は洋食が中心で、決して「控えめな食事」とは言えなかったにも関わらず、尿酸値は下がりました。

    なぜか。ここにはいくつかの可能性が考えられます。

    まず一つは「時間差の影響」。プリン体の摂取と尿酸値の変動は必ずしも1日単位で完結するものではなく、体内での代謝や排泄のリズムにより、数日後に反映されるケースもあります。つまり「2日経ってから影響が出る」可能性が十分にあるわけです。

    次に考えられるのは「旅行中の生活リズム」。普段より歩く距離が増え、代謝が活発になったことで、尿酸の排泄が促進されたのかもしれません。外食で多少プリン体が多かったとしても、体が処理能力を発揮すれば、尿酸値が下がることはあり得ます。

    さらに、旅行中は水分摂取が増えていた可能性も。外を歩き回る分、水分補給を意識的にしていたのかもしれません。尿酸は水に溶けて排泄されるため、水分摂取量が増えれば下がりやすくなります。


    中性脂肪が上昇した理由

    一方で、中性脂肪は大きく上昇。原因を振り返ると、思い当たるのは「車での移動中にパンをおやつ代わりに食べていたこと」。菓子パンや惣菜パンは糖質と脂質の塊。しかも移動中で体を動かしていなければ、そのまま中性脂肪として蓄積されやすくなります。

    つまり、旅行中の歩き回りで尿酸値は下がったものの、車移動中のおやつが中性脂肪に直撃した、という構図が浮かび上がります。


    食事制限ではなく「排泄能」を上げる工夫を

    今回のデータを見て改めて感じたのは、「食事だけでコントロールしようとしても限界がある」ということです。プリン体摂取を厳しく制限すれば一時的に下がるかもしれませんが、それでは食べる楽しみを失ってしまいます。

    大切なのは「体の排泄能を高めること」。運動や水分摂取で尿酸の排泄を促し、数値を安定させる方が現実的です。特に有効なのが有酸素運動。ウォーキングやジョギングを日課にすることで、腎臓の働きを助け、尿酸を効率よく排泄できます。

    「涼しくなってきたし、朝ジョギングを始めようかな」という気持ちは、まさに正解。節制よりも習慣で数値をコントロールする方が、食事を楽しみながら健康を守るベストな方法です。


    まとめ

    福岡食べ歩き旅行後の採血は、尿酸値が8.4から7.1へ大幅に低下し、中性脂肪は126から205へ上昇するという意外な結果となりました。

    尿酸値は必ずしも翌日に反映されるわけではなく、体内の代謝リズムや運動・水分摂取の有無によって数値が変化することを実感しました。一方、中性脂肪は移動中のおやつパンが原因でしっかり上昇。糖質と脂質の摂り方には注意が必要です。

    これからは「食事制限ではなく工夫」。朝のジョギングや水分補給を習慣化し、排泄能を高めることで、美味しい食事を我慢せずに楽しみながら健康と付き合っていきたいと思います。

  • ニシタチの人気店「らんぷ亭」で晩ごはん

    8/24夜

    秋の夜のニシタチ

    ようやく夜が過ごしやすい気温になってきました。
    そんな時は、やっぱりニシタチでご飯が食べたくなるもの。

    昨夜は人気の洋食屋 「らんぷ亭」 へ。
    ニシタチの中でも昔から愛され続ける名店です。

    食べたアラカルトの内容

    ① カツオ藁焼き(枝豆のソース?)

    最初に登場したのはカツオの藁焼き。
    香ばしい香りに、枝豆をベースにしたような爽やかなソースが相性抜群。
    夏から秋へと移り変わる季節を感じる一皿でした。

    ② アスパラバター

    シンプルですが、素材の旨みを引き出す王道の調理。
    シャキッとした歯ごたえと濃厚なバターが食欲をそそります。

    ③ 天然鮎のヴィシソワーズ(きゅうりのソース添え)

    ヴィシソワーズはじゃがいもの冷製スープが定番ですが、ここでは天然鮎を合わせるという驚きの発想。
    さらにきゅうりのソースが加わり、さっぱりとした仕上がりになっていました。

    ④ 自家製ぬか漬け

    らんぷ亭の隠れた名物。
    こうした一品があることで、料理全体に温かみが生まれます。

    ⑤ らんぷ亭のポテトフライ

    安定の人気メニュー。
    外はカリッと、中はホクホク。
    ワインのお供としてはもちろん、これを食べると「らんぷ亭に来たな」と実感できます。

    ⑥ イカのフリット

    衣は軽く、イカは柔らか。
    レモンを絞ると一層爽やかで、白ワインと相性抜群でした。

    ⑦ サザエのブルゴーニュ風+パン

    サザエをエスカルゴ風に仕立てた一皿。
    香草バターの風味が濃厚で、パンにソースをつけて最後まで堪能しました。

    ⑧ 茄子の辛味ソースがけ(お裾分け)

    他のお客さんからの嬉しいお裾分け。
    ピリッとした辛味と茄子の甘みが絶妙で、こうした偶然の出会いも外食の楽しみのひとつです。

    ⑨ 桃のコンポート+ヨーグルトアイス

    デザートは爽やかに。
    桃の優しい甘さとヨーグルトの酸味が、食後の口をすっきり整えてくれました。

    ワインとラムで乾杯

    料理に合わせてワインを1本。
    さらに〆にはラムを1杯いただきました。
    アルコールのチョイスも絶妙で、食事全体がより華やかなものになりました。

    お会計と雰囲気

    お会計は 23,350円
    ニシタチ全体は人が少なめで静かな夜でしたが、らんぷ亭だけは満席で大賑わい。
    変わらず地元の人に支持され続けているのを実感しました。

    まとめ

    昔から変わらず人気の「らんぷ亭」。
    ニシタチに数ある飲食店の中でも、やはりここは特別な存在感があります。

    昨夜も、良い晩ごはんをいただきました🥰

    採血データの観察記録

    食後翌朝の採血結果は以下の通りです。

    • 尿酸値(UA):8.0 → 7.8 mg/dL
    • 中性脂肪(TG):142 → 119 mg/dL

    今回のアラカルトでは、肉類よりも魚介や野菜が中心で、総プリン体量はおよそ150mg前後(推定)
    ワイン1本とラム1杯を合わせても、アルコール由来の尿酸上昇は軽度。
    そのため尿酸値はわずかに低下傾向を示しました。食べた印象は色々食べたしワインも結構飲んだから尿酸値上がってもしょうがないと思ったけど意外だな。

    中性脂肪も142→119と減少。
    これは炭水化物摂取量が控えめ(パン少量・デザート軽め)であったことに加え、アルコールが糖質の少ないワイン中心だった影響が考えられます。
    頼んだメニューがたまたま脂質や糖質のバランスが整った内容で、数値的にも穏やかな推移を見せた一例といえます。

  • 土日で計4件、福岡食べ歩き後の採血結果

    8/18

    2日間で計4軒の食べ歩き

    16日はイタリアンを堪能し、〆はフレンチ屋台。
    17日はランチにナポリピッツァ、夜は鮨。

    なかなか福岡に行く機会がないので、この2日間は思う存分に美味しいものを食べ尽くしました。
    その後に迎えた採血。正直、結果を見るのが怖かったです。

    採血結果

    • 尿酸値(UA):7.6 → 7.7
    • 中性脂肪(TG):169 → 150
    • 肝臓・腎臓:異常なし

    「意外と上がらなかった」と考えるべきか、それとも「高止まりしている」と捉えるべきか…。
    解釈が難しいところです。

    尿酸値について

    大きな変化はなく 7台をキープ
    これは一見安心ですが、「高止まり」というのが正しい表現でしょう。

    鮨やピッツァにはプリン体や糖質が含まれており、さらに日本酒・ワインといったアルコールも加われば、尿酸値は上がる要因が揃っていました。
    それでも大きく跳ねなかったのは、今回の食事の量やバランス、そしてアルコールの摂取量が影響したのかもしれません。

    中性脂肪について

    予想外だったのはTG。
    「ピザ+鮨」と炭水化物が続いたので上がると思っていましたが、結果はむしろ 150まで低下

    なぜか?

    ここで比較対象になるのが、以前の「一心鮨」。

    • 一心鮨では13貫+ワインペアリング
    • 今回のみむろ鮨では11貫+日本酒少々

    明らかに今回の方がアルコール摂取量は控えめでした。

    アルコールと中性脂肪の関係

    アルコールは交感神経を刺激し、脂肪組織から血中へ 遊離脂肪酸(FFA) を放出させます。
    このFFAが肝臓に取り込まれ、TG合成の材料となります。

    さらにワインや日本酒といった醸造酒は糖質を多く含み、酢飯の糖質と合わされば糖質過剰となり、中性脂肪に変換されやすい。
    つまり「お酒+酢飯」の組み合わせがTG上昇の強烈なトリガーになるのです。

    今回はアルコールの量が控えめだった分、TGが思ったほど上がらなかったと考えられます。

    私の事情と一般の方へ

    ちなみに私は、中性脂肪を下げる薬を2剤内服しています。
    今回「150」と低めに書いていますが、薬を飲んでいても正常(149以下)には届いていません。
    裏を返せば、それだけ食生活の影響が強いということです😅

    健康診断で「中性脂肪が高い」と指摘されても放置している方。
    実際には、外食が続いた翌日に数値が大きく跳ね上がっている可能性があるのです。

    まとめ

    福岡での2日間4軒の食べ歩き。
    結果は――

    • 尿酸値:7台で高止まり
    • 中性脂肪:むしろ下がって150

    一見安心のように見えますが、これは「薬とアルコール量控えめ」に助けられた結果。
    生活習慣病を抱える世代にとって、外食とお酒が数値に直結する現実を、改めて感じました。