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  • 人吉で出会った新しいお鮨屋さん「すし みむろ」

    8/17

    人吉といえば鰻の町

    熊本県の南部、人吉市。
    清流・球磨川に面したこの町は鰻で有名ですが、福岡からの帰り道、ここに新しくできた鮨屋に立ち寄ってきました。

    実はこのお店、宮崎市の名店「鮨かみむら」の大将が「美味しかった」と太鼓判を押していたとのこと。
    期待を胸に訪れてみました。

    コースの流れ

    ① 先付け

    • 小豆島のそうめん
    • 名残のじゅんさい
    • 走りのイクラ

    夏から秋に移り変わる季節を感じる前菜。

    ② 刺身

    • 昆布締めのキス(しょうが汁を添えて)
    • ヒラメ、縁側(3日熟成)

    丁寧な熟成で旨みが引き出され、しょうがの爽やかさが後味を引き締めます。

    ③ 焼き物

    • 銀だらの焼き物

    香ばしく脂のりも絶妙。日本酒が欲しくなる一品でした。

    ④ 煮物

    • ひやしばち(鶏肉を詰めたトマト、冬瓜、鮑)
    • 鳥の出汁の餡をかけて

    やさしい旨味の重なりが、涼やかで滋味深い皿でした。

    ⑤ 強肴

    • 北海道噴火湾の毛蟹
    • マンゴー

    意外な組み合わせですが、蟹の旨味にフルーツの甘さが合わさって不思議と心地よい。

    ⑥ 酒肴

    • 山形のだだちゃ豆
    • 北海道余市のあん肝

    濃厚なあん肝は地酒と抜群の相性。

    ⑦ 揚げ物

    • 骨抜きした鱧の天ぷら

    サクッと軽い衣にふんわり鱧。夏を感じる一皿。

    ⑧ 椀物

    • とうもろこしの冷たい擦り流し
    • 冷たい茶碗蒸し

    とうもろこしの甘さが際立ち、体をすっと冷やしてくれる心地よい料理でした。

    ⑨ 鮨

    • かすご
    • 漬け赤身マグロ(熱いシャリ)
    • 中トロ(熱いシャリ/カナダ産天然マグロ)
    • 天草のコハダ
    • 大分のヤリイカ
    • はまぐり(熱いシャリ)
    • イワシ
    • 40度で40分炊いたホタテ+柚子胡椒
    • 車海老
    • 北村さきウニ
    • 煮穴子(塩)
    • 玉子焼き

    シャリの温度や調理法に工夫が凝らされており、食べるたびに「大将のこだわり」が伝わってきます。

    日本酒とともに

    料理に合わせて日本酒を半合ずつ、計4種類。
    合計で2合ほどいただきました(実は1種類、写真を撮り忘れてしまいましたが…)。

    料理との相性を考えたセレクトで、食事がさらに豊かに。

    お会計と感想

    お会計は 15,000円
    この内容でこの価格はむしろリーズナブル。

    大将が食材の話を楽しそうに語りながら仕事をしており、その姿勢が空間全体を心地よくしていました。
    天草など地元の美味しい食材も随所に盛り込まれ、日本酒がつい進んでしまう構成。非常に満足度の高い時間でした。

    ちなみに途中から、大将の顔がなぜか 千鳥の大吾 にしか見えなくなってしまったのはここだけの話🤫

    まとめ

    人吉といえば鰻ですが、今後は「鮨」でも訪れる価値あり。
    地元食材と丁寧な仕事、そして大将の温かな人柄が光る新しい名店でした。

    点数 4.3点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない