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  • 宮崎と京都の若手料理人のタッグが織りなす若き感性の饗宴

    宮崎の鮨屋「ひとつ」で行われた特別なイベントに伺ってきました。

    今回の主役は、京都・東山のミシュラン一つ星「東山吉寿」で料理主任を25歳という若さで任される内木場勇氏。そして宮崎の名店一心鮨の二番手で姉妹店「ひとつ」を任されている29歳の若き大将河原雄太氏。この若き2人のタッグでどんなコースが出来上がるのかワクワクが止まらない!

    最初の一皿は、ゆずの香りがふわりと広がる蕪蒸し。やわらかな口当たりの中にゆずの爽やかさが漂い、序盤から心地よい余韻を残します。

    続いて供された柿のフリットに切りたてのプロシュートを乗せたものは、秋らしい甘さと熟成の塩気が美しく調和し、軽やかで印象深い組み合わせでした。

    前菜三種はさらに個性豊か。あん肝とバケットは初めての組み合わせ。濃厚な旨みを洋風に寄せ芽ねぎがうまく機能してる。舞茸・菊花・春菊のおひたしは香りの繊細さが際立ちます。そこにほっくりとした銀杏が加わり、季節感たっぷりの構成でした。

    そして今回最も驚いたのが、地鶏のたたきの椀物(しじみ出汁)。肉を椀に使うことは“禁じ手”とされがちですが、しじみの透明感ある旨みを壊すことなく、優しい香り立ちの中に地鶏の風味が静かに溶け込んでいました。若手ならではの大胆さと計算された緻密さという相反するものを同時に感じる挑戦的な一杯です。

    ここからは鮨が続きます。ヒラメ、イワシ、アオリイカ(柚子と塩)と正統派な握りが並んだ後、

    今回最も異彩を放ったのが、イタリアンパセリとブラックペッパーを混ぜたシャリに、一心鮨名物の車海老、さらにわさびの代わりのビスクソースを塗ったお鮨。洋の香りが刺激的に広がり、ビスクソースも相待ってエビの甘味が際立っていました。鮨の形をしてましたがこれはもう1品料理でした!

    その後に出た佐土原茄子の焼き浸しと京都の湯葉の野菜鮨の優しい味で一回口をリセット

    香ばしいカマスの炙りと続き、

    香茸を混ぜ込んだシャリに餡をまとわせた鰻の蒸し寿司は京都の郷土料理。

    個性あふれる数々の鮨の最後は鮨の主役のマグロ。漬けマグロに胡麻油で炒めたニラをのせた中華を意識した一品。ありそうでなかった味わいでした。

    和・洋・中の境界線を曖昧にしながら、鮨としての輪郭が崩れないとこがこの2人のすごいところ。その若さゆえの柔軟さに惹きこまれっぱなしの鮨でした。

    コースの〆は鯨と松茸、水菜のはりはり鍋。これは大阪あたりの郷土料理。これでもかと入った松茸の香りと鯨の癖がなんとも口触りのいいシャキシャキとした水菜と合わさり味わい深い一品でした。

    デザートは宮崎らしさがたっぷり。ココナッツプリンに、ブランデーの代わりに“百年の孤独”を使った遊び心満載のモンブラン。さらに宮崎の栗ビールを煮詰めたカラメルが加わり、土地の恵みと発想の豊かさが心地よい余韻を残してくれました。

    この夜は、ジャンルの境界を軽やかに超えながら鮨と結びつける、若手ならではの大胆さと瑞々しさが全開。京都の料理人が宮崎に来てともに作り上げた空気感も特別で、訪れることができて本当に良かったと感じるイベントでした。


    後半:採血データの観察記録

    今回の食事を受けて、翌朝に採血を行い、前日との比較をメモしておきます。

    • 尿酸値(UA)… 5.5 → 6.1
    • 中性脂肪(TG)… 145 → 163

    あん肝・車海老・鰻・鯨など、プリン体をやや多めに含む食材が複数あり、さらにビスクソースや胡麻油、プロシュートなど脂質も多いコース。そもそも鮨は炭水化物も多いしね。上がるのを覚悟して採血しました。翌朝の結果では、UA・TGともに穏やかに上昇してるのみ。食事内容のボリューム感を考えるとこんなもんか良かったぁという印象です。ま、薬を飲んでるからこれで済んでるんでしょうね。薬のおかげで尿酸値がどんどん上がっていく恐怖から解放されました笑

    今後も食事の内容をなるべく思い出しながら食べた感想とともに書いていき、ついでに程度に翌日の数値を観察していきます。

    点数 4.5点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 【白トリュフ香る晩秋の夜】イルソリーゾで一年に一度の贅沢を

    前半:白トリュフの香りに包まれて

    一年に一度、自分へのご褒美のように贅沢な1日があります。

    それは――白トリュフを味わう夜。

    宮崎の名店「イルソリーゾ」で過ごす特別な時間です。

    いつものように、最初は4種類の前菜からスタート。

    繊細に組み立てられた小皿が、胃も心も「準備完了」と語りかけてくるようです。

    2皿目にして早くも登場した主役――白トリュフ。

    ガラスケースが開かれた瞬間、店内に広がるあの独特の香気。

    土のようでいて、そしてほんの少し甘い。

    一度この香りを経験してしまうと、黒トリュフにはもう戻れません。

    料理は、チーズを詰めた鴨の肉団子に、鹿や魚、香味野菜など“廃材”で丁寧にとったコンソメを注ぎ、そこへ白トリュフがたっぷりと削られていく。

    旨味が掛け算ではなく、まるで乗数的に膨らんでいく感覚です。

    もうたまらん。

    イカと生しらすにグリルしたズッキーニを合わせた一皿、これも素晴らしかった。

    ルッコラとイカ墨の2種類のソースと絡む瞬間、舌の上で旨味がふわりと広がり、思わずため息がこぼれます。

    続くジャガイモのラビオリもまた、驚くほど滑らかで、食べ慣れているような味なのに深い味わい。

    そして、また登場する白トリュフ。合わせる料理は黄色い卵麺のタリアテッレ。

    シンプルなパスタに白トリュフが削られると、香りの魔法が完成します。

    バターのまろやかさとトリュフの芳香が、互いを引き立てながら溶け合い、思わず静かに目を閉じて味わってしまうほど。

    足赤海老の一皿で白トリュフの余韻をいったん断ち切り、

    炭火で香ばしく焼き上げた蝦夷の若鹿の肉が登場。上品なコースに野性味が加わり、まさに緩急の妙。柔らかく、それでいて力強い赤身の旨味が印象的でした。そこにここでも白トリュフ!力強い鹿肉でも負けない白トリュフの香り。戦わず手を取り合って美味しさを引き上げるイメージ。

    そして締めくくりは、白トリュフのリゾット。

    やはり日本人にとって、白トリュフと米の組み合わせは格別です。

    噛むほどに広がる香り、舌に残るミルキーな余韻――

    この一皿のために、一年間待ってよかったと心から思いました。

    デザートは金木犀のジュレを添えたセミフレッド。

    秋の香りが優しく鼻をくすぐり、心地よくコースを締めくくってくれました。

    合わせたワインは1983年のブルゴーニュ。

    42年という時間が生んだ熟成香は、白トリュフの香りと見事に調和。まさにマリアージュ。

    コースの最初から最後まで、食事もお酒も香りの余韻が続くような今年も香り高い贅沢なディナーでした。

    後半:採血データ観察メモ

    採血日は食事当日(11/10)と翌日(11/11)。

    • 尿酸値(UA):6.1 → 6.1
    • 中性脂肪(TG):170 → 132

    鴨肉、しらす、鹿肉などプリン体を多く含む食材が並びましたが、尿酸値は変化なし。薬の効果を改めて実感します。

    また、バターなど脂質が多く、パスタなど炭水化物を多く含むコースでしたが、中性脂肪も翌日にはむしろ低下。

    美味しい食事でデータも安定しているなんて嬉しい結果でした。毎回こうならいいのに笑

    「これだけの贅沢をしても、数値に悪影響なし」――

    そう思うと、心まで満たされるような安心感があります。

    一年に一度のご褒美は、味覚だけでなくデータ的にも文句なしでした。

  • 宮崎「焼鳥 煌」—希少部位が揃う贅沢な串コース

    今夜は宮崎市の人気焼き鳥店「煌(てる)」へ。

    お寿司屋さんを思わせるカウンターがあり、そこにお寿司さながら焼き鳥が一串一串出てくる。そんな雰囲気でいただくコースは6,800円。最近の高級焼き鳥店では1万円を超えることも珍しくない中で、この価格でこの内容はかなりの良心的設定だと思う。

    まず提供されたのは梅の茶碗蒸し。優しい出汁の香りに、梅の酸味がほんのりと広がる。鶏の旨味を引き立てる控えめな酸味で、あんまりない組み合わせの美味しさに最初の一口から心を掴まれる。

    続いて、しっとりと仕上げられたむね肉の漬け。淡白なむね肉に、旨味を引き出す下味がしっかりと入っていて、ひと噛みごとに出汁の風味が滲む。

    そこから串の世界へ。「振り袖」、「皮」、「そり」といった部位が続く。特にそりは、ほどよい弾力と脂の香りが絶妙で、噛むほどに甘みが増していく。

    箸休めの梅きゅうりは、濃厚な焼き鳥の合間にぴったり。梅の塩味が口の中をすっとリセットしてくれる。

    そして地頭鶏もも肉のたたき。表面は香ばしく、中はしっとりとレア。地鶏ならではの弾力がありながらも、火入れが絶妙で生臭さは一切ない。鶏の香りが口の中に広がる。

    串はさらに進み、「ねぎま」、「ハツ」、「ささみ(わさび・梅)」と続く。ささみはとろけるほど柔らかく、わさびの清涼感と梅の酸味、それぞれが別の魅力を引き出していた。

    レバーパテは濃厚で、バゲットとの相性も抜群。滑らかな舌触りで、焼き鳥が続く口の中を心地よくリセットしてくれる。

    手羽は皮目がパリッと香ばしく、塩加減が絶妙。骨の周りまできれいに食べたくなる美味しさだった。

    そこからさらに驚かされたのが背肝(腎臓)。ふんわりとした食感。希少部位ながら丁寧に仕込まれており、結構脂がありこってりの中にホルモンならではのクセもあり食べ応えのある一串。

    サイドメニューを眺めてて思わず追加した地鶏のメンチカツ(カレー塩)。衣はサクッと軽く、中は肉汁たっぷり。カレー塩の香ばしさが地鶏の旨味をさらに引き立ててくれる。

    最後の串は、「砂肝」。分厚く切り分けられた砂肝はゴリゴリと心地よい食感で久しぶりにこんな美味しい砂肝食べたなと印象深かった。

    コースの余韻のまま、追加で「セセリ」、「ちょうちん」、「さえずり」、「レバー」を注文。どの串も個性が際立っていた。特にちょうちんのとろりとした黄身の甘み、さえずりのコリコリ感は、希少部位好きにはたまらない。

    締めにはそぼろめし(追加)と鳥スープ。優しい味わいで、コースの余韻をじんわりと締めてくれた。

    どの料理も手間を惜しまず、素材の持ち味を最大限に引き出しており、「この値段でこれだけの内容を味わえるのか」と感動してしまう。宮崎で本格的な焼き鳥を堪能したい方には、ぜひおすすめしたいお店だ。値段、雰囲気、味の総合力で非常に満足できるお店です。

    【採血データ観察】

    今回の採血は、食事前の土曜日(当日)と2日後の月曜日の2回。

    数値は以下の通り。

    • UA(尿酸値):7.0 → 6.1
    • TG(中性脂肪):135 → 170

    尿酸値が久しぶりに「6台」に下がっていて、正直かなり嬉しい。

    とはいえ、これは食事の影響ではない。努力してない人間が数字を下げることができたのは薬を始めたから。フェブリク10mgを飲み始めました。少量の服用ながら、しっかり下がって一安心。

    一方、中性脂肪がやや上昇していたのは、翌日の日曜日に食べたマクドナルドのポテトLの影響が大きそう。糖質、脂質の多いファストフードは、やはり数値に反映されやすいと改めて実感した。

    それでも、全体としてはバランスの良い結果。焼き鳥中心の食事は、部位によって脂の量が異なるものの、地鶏を炭火で焼くことで余分な脂が落ち、想像よりも軽やかに感じた。フェブリク開始後の初回データとして、今後の変化を見るのが楽しみである。

  • 焼き鳥の気分の夜——郊外の小さなお店


    郊外の住宅街を少し抜けた先に、ぽつんと灯る『とり吟』というお店の看板。看板も控えめで、初めて訪れる人は通り過ぎてしまいそうな小さな焼き鳥屋さんです。店内はテーブルが3卓、カウンター4席のみ。無駄な装飾はなく、換気扇の音と炭のはぜる音がBGM。妙に落ち着く、肩の力が抜けた空間でした。

    ここはコースを選ぶシステム。3つあるうちの1番いいやつ、おまかせフルコースを頼みました。

    お漬物とおかわり自由な大根おろしが箸休めとして来て、まずは「宮崎地鶏胸肉の炙りタタキ」からスタート。炭火で真っ黒に焼く地鶏なのにふわふわと柔らかいお肉で、噛むほどに地鶏特有のうま味が滲み出ます。ポン酢タレでサラダのような仕立てで、肉の香りを生かす設計。派手さはないけれど、職人の仕事が感じられる一皿でした。

    串に行く前に追加でレバ刺しを頼みました。新鮮なレバーで美味しいやつ!お酒が進み、早々に駆けつけ1杯の生中がなくなりスペインのスパークリングでこのコースを合わそうとボトルでオーダーしました。

    串は「もも」「つくね」「レバー」「ハツ」と王道を順番に。ももは脂がほどよく、強めの炭香と塩加減が絶妙。つくねもシンプルながら柑橘のほのかな香りがあり美味しかった。レバーはねっとりと濃厚。ハツは小ぶりながらも弾力があり、噛むたびにうま味が広がります。派手な演出はないのに、全体としてバランスが整っている印象です。

    王道の後に出てきた「トマトの豚肉巻き ジェノベーゼソース」は豚の脂とトマトの酸味、そしてバジルの香りが思いのほかよく調和していました。銀杏と子供ピーマンは塩焼きで。どちらもほっとするような地味な美味しさでした。

    “今日の一品”は、焼き鳥屋のカレー。こういう気取らない料理が一番記憶に残ります。ルーは鶏の出汁が効いていて、具材はほぐした焼き鳥の端肉。野菜もごろごろして食べ応えがありパンと一緒に食べるスタイルで家庭的だけれど、深みがあって妙に後を引く味でした。

    最後に出てきたのが、創作串。「エビのオーロラソースがけ キャビア載せ」。プリプリのエビに、まろやかなソースと塩気の強いキャビア。ここまでの流れからの急展開という感じ。店主の遊び心を感じる一皿でもあります。ちゃんと味がまとまってて美味しかった。締めの「極み親子丼」は、出汁の香りが際立ち、炭の香りを引きずるような余韻。アイスで口の中を落ち着けて終了。全体として「大衆焼き鳥屋」に分類されるお店ながら、要所にセンスの光る店でした。

    高級鮨ではなく回転寿司を欲する夜があるように、こういう焼き鳥屋が恋しくなる日があります。特別ではないけれど、日常に寄り添う美味しさ。気取らず、でも手抜きはしない。そんな立ち位置が心地よいお店でした。

    点数 3点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない


    採血データの観察メモ

    今回の採血結果は、

    尿酸値が 8.7 → 9.0 mg/dL、中性脂肪が 126 → 124 mg/dL。

    尿酸値の推移

    尿酸値はわずかな上昇にとどまったとはいえ、9!全然尿酸値が下がらなくなってきた。焼き鳥はプリン体摂取量が多めになるのは確かです。

    地鶏、レバー、ハツ、つくねといった部位はいずれもプリン体を比較的多く含みます。特にレバーは100gあたり約300mg前後(推定値)と高め。量は多くありませんでしたが、いくつかの高プリン体食材が重なったことで、尿酸値の上昇につながった可能性があります。

    一方で中性脂肪(TG)はほぼ横ばい。揚げ物ではなく炭火焼き中心であった点、そして炭水化物を控えめにしたことが影響していると思われます。脂質負荷は軽く、エネルギーとして消費されやすい構成でした。

    まとめると、

    • 尿酸値:上昇、とうとう9!(プリン体摂取影響)
    • 中性脂肪:ほぼ変化なし(脂質・糖質負荷少)

    という結果。

    食後の満足感のわりには数値の変動が穏やかで(尿酸値は元々高かったので)、「控えめな量を楽しむ焼き鳥」であれば、データ上も比較的穏当な印象でした。尿酸値が高めの方には焼き鳥は要注意な食べ物ということを身をもって実感しました。

  • 【プレオープン訪問】ドライエージングされた肉が旨すぎる!!ポン酢タレが光る新店の実力を探る


    カウンターに「石壁」?印象的な店構え

    3日後に正式オープン予定の焼肉屋さん『YAKINIKU HITOKIWA』のプレオープンに伺いました。運営元は、すでに居酒屋と洋食屋の2店舗を展開しているHITOKIWAグループ。どちらも人気店であり、新店舗も期待が高まります。

    扉を開けるとまず目に飛び込んでくるのは、カウンターの中に据えられた巨大な石壁。まるで城壁のような重厚感があり、非日常的な空間演出に心を奪われます。そこに炭火の香ばしい香りが漂い、五感が一気に食事モードに切り替わります。

    熟成タンの奥深さを知る

    最初にいただいたのはキムチ盛り合わせ(白菜・カクテキ・きゅうり)。発酵の酸味が柔らかく、辛味よりも旨みが前に出ているタイプです。続いて登場したのは「昆布締めタン刺し」。低温で熟成されたタンはしっとりと柔らかく、昆布の旨みが淡く重なります。また、「白センマイ刺し」は臭みが全くなく美味しいやつ。

    さらに圧巻だったのが「熟成タン食べ比べ3種盛り」(タン元・タン下・タン先)。最新のドライエージング庫で2週間熟成されたタンは、ザクザクと心地よく噛み切れる柔らかさで、噛むほどに濃い旨みがあふれます。特にタン元は脂のコクが強く、塩だけで完結する美味しさ。正直、ここまで「タンそのものの味」を感じたのは久しぶりでした。3つの味わいの違いも面白かった。

    ポン酢タレが主役級の存在感

    「本日の赤身肉3種盛り」は肩三角、ランプ、ももの3種類。それと「特選和牛ハラミ」を食べてみました。普段は焼肉といえば“タレと白ごはん”派の私。酸味の強いポン酢系はあまり好みではないのですが、ここのポン酢タレは別格でした。

    酸っぱすぎず、むしろ旨みと香りのバランスが絶妙。脂の多いハラミやタン刺しにも合うし、赤身肉の味を引き立てる上品な仕上がりです。おそらく柑橘の種類と出汁の比率にかなりこだわっているのではないでしょうか。

    炭火で仕上げる赤身の真髄

    メインは「宮崎牛の赤身炭火焼き」(ランプ・生胡椒添え)。自分で焼くのが難しい塊肉はスタッフが炭火の焼き場で丁寧に火入れしてくれます。高温の炭で表面をしっかり焼き上げ、中は美しいレア。肉汁が閉じ込められたランプは、しっかりとした肉質とほのかな甘みが共存しています。

    生胡椒(珍しい宮崎県産!)のフレッシュな刺激がアクセントになり、赤身の香りをより際立たせてくれます。〆には「ユッケジャンクッパ」を。辛すぎず旨みの強いスープで、満足感のある締めくくりでした。デザートの「さつまいものジェラート」も優しい甘みで、最後まで抜かりのないラインナップ。

    ここが好きになった一番の理由

    肉がうまいのはもちろん、この店の素晴らしい所はお酒がうまい!クラフトジンが豊富でソーダ割りがめちゃくちゃ肉と合う。バラのジンは焼肉屋の食中酒として抜群に美味しかった。酒飲みとしては酒がうまいのが1番嬉しい笑

    採血データ観察:タンと赤身中心の焼肉後、意外な数値変化

    今回は食事の数時間前と翌日に採血を行いました。

    結果は以下の通りです。

    • 尿酸値(UA):7.6 → 8.2
    • 中性脂肪(TG):153 → 120

    食事内容を振り返ると、プリン体を多く含む牛タンや赤身肉をしっかり食べていますが、炭水化物は白ご飯1杯とユッケジャンクッパ半分ほど。脂質は多めでも糖質摂取が控えめだったためか、中性脂肪はむしろ低下しました。

    一方で尿酸値はやや上昇。特に熟成肉や内臓系(白センマイ刺し)を含んでいたため、想定内の変化です。発酵食品(キムチ)や昆布締めによる旨みの強さも、食欲を増進させる要因になったかもしれません。

    この日はアルコールを控えめにしたので、もし飲酒が加わっていたらもう少し尿酸値が上がっていたかも。焼肉というと“プリン体の敵”のように言われがちですが、実際は糖質量や摂取タイミングのほうが中性脂肪に影響を与えることが多いと改めて実感しました。

    とはいえ今回はあくまで個人的な観察。肉の旨みを堪能しながら、自分の身体の数値をデータで見つめる時間は、ちょっとした「研究」でもあります。

    まとめ:普段使いも特別な日も、頼れる新店

    熟成タンの完成度、ポン酢タレの秀逸さ、そして塊肉の炭火での火入れ技術。どれを取っても満足度の高い新店でした。分厚いTボーンステーキもあるとのことで、“普段使いにも特別な日にも行ける焼肉屋”として重宝しそうです。

    点数 4.5点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

  • 宮崎の秋を食べる──松茸とはも、ヤマタロウガニの味噌丼まで。「Washokuたか木」で出会った一夜限りの滋味

    前半:食の記録

    今年の宮崎は、例年よりもずっと暑い夏でした。その影響で、秋の味覚・松茸の収穫量もぐっと少なめ。それでも運良く「今日は地物が入ってますよ」と声をかけていただいた日の夜、向かったのは「Washokuたか木」。季節の移ろいを一皿ずつ感じさせてくれる、宮崎の名店です。

    最初の一品は、栗のすりながし。とろりとした自然の栗の甘みに、ほのかな塩気が舌に残ります。温かい器の中に、秋の始まりをやさしく閉じ込めたような味わい。そこから、四角豆の天ぷら、鮎の一夜干しの天ぷら、そしてカリッと香ばしい骨せんべいと、香りと食感のリズムが続きます。特に鮎の天ぷらは、一夜干しならではの凝縮した旨みが印象的でした。

    続いてのお椀は、はもと松茸。松茸の芳香がふわりと立ちのぼり、鱧の淡い甘みと共に口の中でほどけていきます。夏の名残と秋の深まりが同居するような、短い季節の境目を感じる一椀です。

    そしてこの日の主役ともいえる一品、ヤマタロウガニの味噌(10匹分!)とキャビアの丼。濃厚な旨みに、キャビアの塩味が重なり、口中に“川と海の深み”が広がる。贅沢でありながら、決して派手ではなく、どこか野趣を感じる味わいでした。

    お造りは、ちゃいろまるはたの炙りとかますの炙り。どちらも香ばしく炙られた皮目の下に、透明感のある身が光ります。続くのは、とまん牛サーロインの炙りと松茸。和食の中にさりげなく現れる肉料理が、季節の流れをさらに豊かにします。松茸が脂と相性のいいと言われる所以を実感しました。

    中盤には、シロアマダイと蓮根餅、むかご。そこに添えられるのは、数種類の出汁を吸わせたどんこ椎茸と厚揚げ。素材の輪郭を消さず、丁寧に引き出す「たか木」らしい一皿です。締めには松茸ご飯、そしてヤマタロウガニと伊勢海老の味噌汁。宮崎の海と山、両方の恵みを余すことなくいただきました。

    デザートは、ねり栗の中に紫芋の餡。栗の香りと紫芋のやわらかな甘みが、秋の余韻をそっと包み込みます。

    ──これぞ「食運」に恵まれた夜でした。

    後半:血液データの観察

    さて、翌日の採血結果です。

    • 尿酸値(UA):8.0 → 8.2 mg/dL
    • 中性脂肪(TG):225 → 234 mg/dL

    どちらも軽度の上昇ですが、想定の範囲内でした。今回のコースの中で特に影響がありそうなのは、やはりヤマタロウガニ味噌とキャビア丼でしょう。甲殻類の内臓部にはプリン体が多く含まれ、味噌部分は特に濃縮されています。文献値から推定すると、ヤマタロウガニ10匹分の味噌=プリン体およそ400〜500mg前後(予想値)。これは一食としてはかなり高めです。

    また、キャビアもプリン体量こそ少なめ(約30mg/100g)ですが、脂質は豊富。さらに牛サーロインの炙りや伊勢海老の味噌汁など、脂質を含む料理が続いたため、翌日のTG上昇(+9)は自然な反応と考えられます。

    それでも、数値の変化は穏やか。塩分や糖質を抑えた献立構成と、ゆっくりとした食事のリズムが、急激な代謝変動を防いでくれたのかもしれません。

    「美味しいものを、丁寧に、ゆっくり食べる」──医学的な教訓ではなく、経験的な実感として、やはりこの一言に尽きます。

    【まとめ】

    宮崎の秋を五感で味わいながら、自身の血液データを静かに観察する夜。食運に恵まれたこの日の記録は、単なるグルメ体験ではなく、「食べること」と「身体の反応」を対話させるようなひとときでした。

    点数 4.3点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

  • ハオチー飯店で“本格中華×アラカルト”——翌日の尿酸値と中性脂肪もチェック

    10/13夜

    前半:ハオチー飯店のアラカルト、本格中華顔負けの香り

    コースの縛りから解放され、食べたい皿を自分の順番で。そんな気分の夜に向かったのは「ハオチー飯店」。席に着き、まずは冷菜で舌を整えるところからスタートです。

    1、最初は「前菜の盛り合わせ」

    「じゃがいもの千切り」は軽い酸味と油のコーティングでシャキシャキ感が際立ち、口内がリフレッシュ。

    「エビの紹興酒づけ」は紹興酒の芳香がふっと立ちのぼり、生の甘さを残す身質がしっとり。小さなひと口の中に“熟成した旨み”が詰まっています。

    「大根餅」は、表面がカリッ、中はとろん。大根の風味がじわりと広がり、噛むごとにうま味の層が重なります。

    冷菜系のハイライトは「真鯛とパクチーとニンニク」。淡白な鯛に、パクチーとにんにくの刺激が清冽な輪郭を与え、辛味に進む前の“序章”として完璧。

    2、温菜の口火を切ったのは「秋刀魚の春巻き」。薄い春巻きの皮の内側で秋刀魚の脂がほどよく溶け、噛むと香ばしさと魚の旨みが同時爆発。

    3、次いで「トマト卵炒め」。熟したトマトの酸味と卵の半熟感がふわっと重なり、辛味の前の小休止にぴったり。

    主役級の辛旨ゾーンへ。

    4、「とまん牛の水煮牛肉片」は花椒の痺れと唐辛子の辛味が何層にも重なる旨みを引き立てる四川の王道みたいな印象。唐辛子の海に浮かぶ薄切り牛肉はやわらかく、スープをまとって旨辛の沼へ誘います。

    5、「毛沢東スペアリブ」はザクザクとしたスパイスが特徴的。いろんなスパイスや唐辛子の香りの複雑さが、スペアリブの肉と脂を昇華させる。中毒性のある味わい。

    6、締めの「麻婆豆腐」は豆鼓と豆板醤のコク、花椒の余韻、油のキレの三拍子。滑らかな豆腐が舌の上でほどけ、幸福な痺れだけが静かに残ります。

    全体構成は、冷菜→軽い温菜→魚の香ばしさ→まろやか系→四川辛旨の山、というメリハリ。“町中華”の気軽さと“本格派”の香りの奥行きが、アラカルトゆえに自分のテンポで積み上がるのが最高です。「本格的な中華を気軽にアラカルトで食べたい」「コースに縛られず、自分の好きなものを選びたい」という夜に、この店はちょうどいい答えをくれます。

    後半:採血データの変化を読む(UA 8.6→8.8、TG 234→126)

    尿酸値(UA)8.6→8.8:わずかに上昇の背景

    この日の皿構成には、秋刀魚やエビなど、相対的にプリン体が多めの魚介が含まれています。公的資料の食品表では、秋刀魚は約208.8 mg/100gと「多い」カテゴリー、エビも「多い」群に入る代表例として挙げられます。 

    加えて、アルコールは肝での尿酸産生を促し腎からの排泄を抑える作用があり(紹興酒“漬け”でも摂取量はゼロではありません)、総合的にUAを押し上げやすい条件でした。 

    もっとも、0.2上昇は検査条件(水分量、運動、採血のタイミング)で揺れ得る範囲でもあります。単回の変化は“傾向の芽”として捉え、辛旨・魚介・アルコールの組み合わせが続く時期は水分摂取と量の調整でバッファを張る、くらいの運用が現実的です。

    中性脂肪(TG)234→126:大幅低下の理由候補

    TGは食後3–4時間でピーク、10時間前後で空腹時レベルへ戻るのが一般的。空腹時間の長さや前夜の糖質量で大きく上下します。 

    今回の大幅低下は、(1)主食を控えめにして“おかず中心”だった可能性、(2)空腹時間が十分だった可能性、の二つがまず有力です。空腹時採血が推奨されるのも、TGが食事影響を強く受けるため。 

    さらに補助線として、青魚の脂(EPA/DHA)には継続摂取でTG低下エビデンスが多数。単回で劇的に下がるわけではないものの、魚皿(秋刀魚、真鯛)を選ぶ食習慣は“中期的なTG改善”の土台になります。 

    きょうの“おいしく整える”実践メモ

    • 尿酸対策(我慢しない版)
      • 魚介・内臓系が重なる日は水を多めに(目安:食中・食後にコップ1–2杯)。
      • 煮汁・スープは完飲しない選択肢も(プリン体は水溶性)。
      • アルコールが続く日は“もう1杯”をソーダや中国茶に置換。
    • 中性脂肪対策(楽しみを削らない版)
      • 辛旨メインの日は主食を半分に、代わりに千切りじゃがいもや前菜の野菜で満足度をキープ。
      • 食後~就寝前に15分のゆる有酸素(散歩でOK)。
      • 魚皿を1品→2品への“置換”を習慣化(中期的なTG低下の下支え)。

    まとめ

    本格派の香り高さと、アラカルトの自由度。その両方を同時に満たしてくれるのがハオチー飯店の魅力でした。翌朝のデータはUAがわずかに上振れ、TGは大きく改善。辛旨・魚介・アルコールという“おいしい組み立て”は、水分・主食の量・空腹時間の三点を工夫すれば、数値とも折り合いがつきやすいと確認できました。**「健康でいたい、でも我慢は最小限」**を合言葉に、次回も香りの山を楽しく登りましょう。

    点数 4点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

  • 宮崎の名店・一心鮨で秋の贅沢。そして、その翌日の採血は?

    10/12夜

    10月の宮崎。昼間はまだ半袖で歩けるほどの陽気なのに、夕暮れの風にはかすかに秋の気配。そんな季節の狭間に、「秋を感じたい」と思い立って一心鮨へ。宮崎を代表する高級鮨店として名高いこの店は、食材も演出もまるで舞台のよう。暖簾をくぐる瞬間から、非日常が静かに始まります。

    秋を味わう至福の鮨コース

    最初に供されたのは銀杏餅。中にはカラスミ入りとウニ入りの二種。もっちりとした銀杏餅の中から、カラスミの塩気とウニの甘みが交互に現れ、口の中で秋と海が出会うような味わい。

    続いてのあなごは、表面をふっくらと焼き上げ、上には贅沢に黒トリュフ。香りだけで一皿の世界が完成しています。子持ち昆布のぷちぷちとした食感、かますの脂の香り。

    刺身は塩のお皿で楽しむ美味いやつ。ひらめの身と縁側、タイ、縞鯵。どれも厚みのバランスが絶妙で、包丁の仕事にため息が出るほど。特に縞鯵のねっとりとした旨みは、この季節ならではの濃さです。

    温物のアラ煮は美味しい日本酒と塩で他には味つけなし!酒の旨みとアラの身の旨みの相乗効果で素晴らしい一皿。隠し味程度に入った柚子胡椒の働きが見事だった。続くマナガツオの幽庵焼きでは、柚子の香りが秋の静けさを呼び込み、これにワインを合わせるとまさにペアリング!一心鮨の真骨頂をみた。

    そして圧巻の一皿がフォアグラベースの茶碗蒸し。蟹(ガザミ)とフカヒレ、そしてキャビア。フォアグラの濃厚さを下地に、蟹の旨みとキャビアの塩味が幾層にも広がり、複雑でありながら美しい調和を奏でます。

    ここから鮨の部へ。
    中トロ、大トロ、芽ネギトロで始まり、脂の流れを感じさせる構成。途中の焼き松茸が香りの中休みとなり、その松茸と大トロを合わせた鮨では、香ばしさと甘みが重なり合い、まさに“秋の贅沢”。

    二巡目の鮨では、棒鯖鮨、赤貝、太刀魚(山わさびのせ)、金目鯛、イカ、ウニ、かつお、エビ、穴子と続く。ひとつひとつに明確な個性があり、口の中の温度が変わるたびに季節の情緒が移り変わっていく。
    玉子二種で流れを締め、追加の縁側、干瓢巻き、キャビア巻きで静かに幕を下ろす。
    最後の栗のアイスが、秋の終わりを告げるような優しい甘さ。

    ワインペアリングとの相性も見事で、食後には幸福感と軽やかさだけが残りました。

    採血データの観察 ― UA8.5→8.6、TG180→234

    今回の採血データは、一心鮨に行く当日の昼と、翌日の昼に測定したものです。

    • 尿酸値(UA):8.5 → 8.6
    • 中性脂肪(TG):180 → 234

    つまり、“贅沢な鮨ディナーの翌日”に、このわずかな上昇が見られました。

    構成された食材を振り返ると、フォアグラ、キャビア、大トロ、ウニ、トリュフなど、脂質とプリン体を多く含む高級食材が中心。そこにワインのアルコールも加わり、TG(中性脂肪)の上昇は予想の範囲内といえます。

    一方で尿酸値は+0.1と小さな変化にとどまりました。
    これは、前日の摂取内容に対して水分摂取量や排泄のタイミングがうまく働いた結果かもしれません。
    高プリン体食でも、翌日のデータが大きく乱れなかった点は興味深いところです。

    特に印象的だったのは、数値よりも体感の軽さ
    高脂質のコースをいただいた翌朝も体が重くならず、むしろ穏やかな空腹感と快調さがありました。
    「美味しいものを心から楽しむこと」は、数字の上昇以上に代謝全体に良い影響を与えているのかもしれません。

    🍂 終わりに ― 食とデータの共存

    秋の一心鮨は、職人の手仕事と旬の香りが交わる場所でした。
    食材の力と技が織りなす一皿一皿は、まさに“季節を味わう実験”。

    そして採血という定点観測を通じて見えてくるのは、
    「良い・悪い」ではなく、食べることと生きることのバランス

    数字を眺めながら、また次の一食を楽しみにする。
    それが、Dr.Dの自由研究のいちばんの醍醐味です。

    点数 4.5点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 宮崎市・KUROUSHI黒牛で味わう“日常にちょっと贅沢な焼肉”

    10/9夜

    宮崎市にある「KUROUSHI 黒牛」は、私のお気に入りの焼肉屋さんのひとつ。
    何度も通っているけれど、この日はちょっと気分を変えて、
    これまで頼んだことのなかった 「希少部位の赤身6種盛り合わせ」 を注文してみました。

    お皿に並んだのは、シルバーサイド・内もも・シンシン・ツラミ・上ロース・ハラミの6種類。
    それぞれのカットがまるで“肉の標本”のように美しく、
    見た瞬間に「今日は当たりだな」と確信しました。
    同じ牛肉でも、部位によって香りも脂の質もまったく違うんです。

    まずはシルバーサイド。赤身らしいしっかりとした食感があり、
    噛むほどにじんわりと旨みが広がるタイプ。
    続いて内ももは柔らかく、クセがなく上品な味わい。
    シンシンはもも肉の中でも特にきめが細かく、口に入れた瞬間に肉の香ばしさがふわっと立ち上がります。
    ツラミ(頬肉)は弾力があり、コリコリとした歯ごたえが楽しい。
    上ロースは、赤身とサシのバランスが絶妙で、ひと口食べただけで幸せになる美味しさ。
    そしてハラミは、肉汁と脂の甘さが溶け合う王道の旨さで、締めくくりにふさわしい存在でした。

    希少部位のいいところは、「少しずつ色んな味を楽しめること」。
    お腹いっぱいになる前に、部位ごとの個性を味わえるのが楽しいんです。
    赤身中心だから脂っこさも少なく、食べ終わるまでまったく重たさを感じません。
    「今日はお肉をじっくり味わいたい」という日にぴったりの一皿でした。

    そこに追加で、ネギ塩の牛タン・セセリ・シマチョウ・カメノコウも注文。
    ネギ塩タンはさっぱりとしていて、赤身の合間のリフレッシュに最高。
    厚みのあるタンにたっぷりのネギをのせて焼くと、香りがふわっと立ち上がり、
    噛むたびにジュワッと肉汁が溢れます。
    セセリはぷりっとした弾力が心地よく、鶏の旨みが濃厚。
    シマチョウはホルモンらしい脂の甘さが楽しめて、ビールとの相性も抜群。
    そしてカメノコウはモモ系の部位で、噛むほどに深い旨みが広がる“通好み”の味。
    焼くたびに香りが違うので、ついつい焼き台を見つめながら時間を忘れてしまいました。

    この日選んだのは、飲み放題付きで1700円という太っ腹なプラン。
    ビール、サワー、焼酎と、どれも飲みやすくてつい杯が進みます。
    お肉の脂をお酒が流してくれて、またお肉に戻る——そんな無限ループに突入。
    気づけば笑顔のまま箸が止まりません。

    お会計の瞬間、思わず顔を見合わせて「えっ、これで8000円ちょい!?」と声を出してしまいました。
    二人でお腹いっぱい食べて、たっぷり飲んでこの金額。
    この満足度はちょっと驚きです。
    値段を見て「安い」と思える焼肉屋さんって、意外と少ないんですよね。

    黒牛のすごいところは、“精肉卸直営店”ならではの品質と価格のバランス。
    上質な宮崎牛や鹿児島黒牛を、この価格帯で食べられるのは本当にありがたい。
    それでいて堅苦しさがなく、店員さんも気さくで、
    「今日おすすめの部位ありますか?」なんて気軽に聞ける雰囲気なんです。
    店内も落ち着いた雰囲気で、個室や掘りごたつ席があるから、
    友人同士でもカップルでも、誰と行ってもゆっくり過ごせる感じ。

    今回の「希少部位盛り合わせ」は特別感がありつつ、
    価格的にも手が届く範囲で、“普段使いできる贅沢”という言葉がぴったりでした。
    毎週行くほどではないけれど、頑張った一日の終わりや、
    ちょっと良いことがあった日に立ち寄りたくなる、そんな焼肉屋さん。

    「高級焼肉」と「大衆焼肉」のちょうど真ん中。
    味も値段も雰囲気も、全部が“ちょうどいい”バランスで成り立っています。
    だからこそ、何度行っても飽きない。
    「今日もやっぱり黒牛でいいよね」と自然に口に出る安心感があるんです。

    採血データ観察記録:尿酸値と中性脂肪の動き

    さて、翌朝の採血データ。
    この日の数値は——

    • 尿酸値:8.9 → 9.2 mg/dL
    • 中性脂肪:191 → 120 mg/dL

    尿酸値はわずかに上昇し、一方で中性脂肪は大きく低下という対照的な結果でした。
    前夜の食事内容を振り返ると、赤身中心とはいえプリン体を含む部位(ハラミ・ツラミなど)を多く摂取した影響が考えられます。
    プリン体量としては全体で**おおよそ350〜400mg前後(推定値)**といったところでしょう。

    一方で脂質の少ない赤身中心だったこと、そしてアルコールによる一時的な代謝変化が加わったことで、中性脂肪が翌朝には大きく下がった可能性があります。
    とはいえ、この変化はあくまで一晩の観察結果。
    体調や水分摂取量によっても数値は揺れ動くため、特別な意味づけはせず、いつも通り淡々とデータを記録していきたいと思います。

    まとめ

    希少部位の食べ比べ、ネギ塩タンの香ばしさ、そして焼酎片手にホルモンをつまむ幸せ。
    どれを取っても外れなしで、最後まで笑顔が絶えない夜でした。
    二人で8000円ちょいというお会計にも驚きつつ、
    「美味しくて安い、ここは本当に普段使いできる焼肉屋さんだなぁ」と改めて実感。

    特別な日じゃなくても、ちょっといい焼肉を食べたい夜にぴったり。
    宮崎で“コスパ最強の満足焼肉”を探しているなら、KUROUSHI黒牛は間違いなくおすすめです🥰

    点数 3.9点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 「ブリック ステーキ ハウスで“贅沢ランチ”〜平家の郷グループ&八郷牛のこだわりを味わう」

    10/7 昼

    お昼にお肉をガツンと食べたくなるとき、ステーキにするかハンバーグにするか迷ってしまうもの。そんなとき、私の“迷ったらここ!”のお店が ブリック ステーキ ハウス(BRICK STEAK HOUSE) です。

    このお店、ただのステーキ屋さんではありません。実は、あの宮崎ブランド「平家の郷」グループに属しており、あの平家の郷のハンバーグが食べれるし、さらにステーキメニューが揃っているのです。 

    平家の郷グループとそのこだわり

    「平家の郷」は、1983年創業。炭火で焼く霜降りハンバーグと宮崎牛ステーキが看板メニューです。 

    特徴として、「つなぎを使わない国産牛100%」という点が掲げられており、肉そのものを味わう姿勢が強く出ています。 

    また、グループ全体で“牧場 → 加工 → 店舗”まで関わる六次産業化を進めており、自社牧場で育てた牛を使うことにより品質管理を徹底しているようです。 

    そうした “生産から提供まで一貫する流れ” が、味だけでなく安心感にもつながっているのだと感じます。

    “八郷牛(やごうぎゅう)”を味わうということ

    ブリック ステーキ ハウスでは、グループ自慢の 八郷牛 を使ったステーキメニューが提供されています。 

    八郷牛の特徴として、以下のポイントが報じられています:

    • 脂が少なめでさっぱりとした味わい。歯ごたえもしっかりしているという声もあります。 
    • 熟成された赤身肉として “芳醇な旨味” を追求している、と紹介されている記事も。 
    • 八郷牛というブランド名を前面に掲げ、子どもにも安心な牛肉を提供したい、という理念も出ています。 

    こうした設定により、「せっかくお昼に奮発するなら、ただのステーキ屋より背後にこだわりがある店で食べたい」という気持ちが強くなります。

    ステーキ?それともハンバーグ? ブリックでの選び方

    このお店に来たら、迷うのが「ステーキかハンバーグか」。どちらも目玉ですが、それぞれに魅力があります。

    • ステーキ の場合: 八郷牛のカット肉をじっくり味わえる。噛みしめる楽しさ、肉そのものの風味を重視するならこちらが最適。
    • ハンバーグ の場合: 平家の郷直系の “つなぎなし・100%牛肉” の製法が生きる。鉄板でじゅうじゅう音を立てて出されるライブ感も魅力。

    実際、ブリックには「ハンバーグ & ミックスカットステーキ」が選べるメニューもあり、両方を欲張る組み合わせも可能とのレビューもあります。 

    これなら、「ステーキもハンバーグも味わいたい!」という願いも叶いますね。

    雰囲気・立地・サービス面も

    • 店舗は宮崎市新別府町江口にあり、駐車場も確保されています。 
    • 営業時間は、平日はランチ 11:30~15:00(LO14:30)、夜 17:30~21:00(LO20:30)。土日祝はランチ時間が早く始まり、夜も少し長め。 
    • 店内は明るく開放感があるようで、子連れにも配慮されているとの紹介もあります。キッズルームもあります。 

    こうした点も、「ちょっと贅沢なランチ」に向いている理由になります。


    私のおすすめシーンと“迷ったらこれ”のセレクト

    もし私がランチで訪れるなら、こうオーダーします:

    • 最初から「ステーキ or ハンバーグ」で悩むなら、ハンバーグ&ミックスステーキコンボ を選びたい。両方の良さが一度に楽しめるから。
    • もし「今日は肉をしっかり味わいたい」気分なら、八郷牛のステーキをミディアムで。脂控えめな牛なので、焼きすぎず肉の旨味を引き出したい。
    • 「やわらかくジューシーな肉を満喫したい」なら、平家の郷流の霜降りハンバーグをミディアムレアで。ナイフを入れた瞬間に肉汁があふれる体験を期待したい。

    そして、肉の余韻をすっきりリセットしてくれるソースや薬味(ガーリック、和風ソース、大根おろしなど)も見逃せません。

    締めくくり:ただの肉ランチじゃない、背景とストーリーを味わう体験

    このように、ブリック ステーキ ハウス は、ただお肉を出す店というよりも、「生産から提供までこだわる平家の郷グループ」の一翼であり、ブランド牛「八郷牛」を味わえる場でもあります。

    だからこそ、「贅沢ランチ」で訪れる価値があります。ステーキかハンバーグかで迷ったら、私はいつも「両方味わいたい」派。あなたも、ぜひ欲張って選んでみてください♪

    点数 3点

    点数の意味

    5—人生最後の日はこのお店❗️

    4—人に勧めても間違いない

    3—何度も通いたくなるお店

    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ

    1—あんまり…かな

    0—もう行かない

    採血データ観察記録:数値が語る“お肉ランチ”の翌日

    さて、今回の採血データです。

    • 尿酸値(UA):8.4 → 8.1 mg/dL
    • 中性脂肪(TG):252 → 187 mg/dL

    どちらも前回より改善方向へ。
    ステーキやハンバーグをしっかり食べた翌日としては、やや意外な結果でした。

    赤身中心の構成で脂質が少なかったこと、そしてランチ後の活動量が多かったことが影響したのかもしれません。
    プリン体量としては一食あたりおおよそ**200〜250mg(推定値)**程度。
    数値変化はあくまで生理的範囲の揺らぎですが、
    「体がどのように反応するか」を記録するのは、やはり興味深いものです。