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  • 町寿司がニシタチ繁華街で味わえる!『鮨処 ゆきの』

    ようやく行くことができました。気になっていた 新しくできたお寿司屋さん

    「町中華」という言葉があるように、寿司にも「町寿司」があると思います。住宅街にひっそりと佇み、肩肘張らずに立ち寄れる寿司屋。普段使いにちょうど良く、気軽さと確かな味を兼ね備えた存在です。

    今回訪れたお店は、そんな“町寿司”の良さを街中に持ってきたような印象でした。


    町寿司が街中にやってきた

    ニシタチの繁華街にあるこのお店。立地からして高級志向の鮨店かと思いきや、実際に入ってみると驚くほど居心地が良い。

    価格帯もほどよく、居酒屋よりは少し高いけれど、高級寿司店ほど緊張感のある雰囲気ではない。お酒を楽しみながら一品料理をつまみ、最後に寿司で締める。そんな「気楽に、でもきちんと寿司を楽しめる場所」という立ち位置でした。

    「今日はちょっといいものを食べたい」けれど「堅苦しいのは気分じゃない」。そんな時にぴったりです。


    醤油を自分で塗るスタイル

    一番印象的だったのは、なんといっても 「醤油を自分で塗るスタイル」

    通常、寿司にはあらかじめ煮切り醤油やタレが塗られて出されることが多いですが、ここでは刷毛で自分好みに塗ることができます。これは初体験でしたが、とても新鮮で楽しい。寿司を食べる所作にちょっとした遊び心が加わり、食事体験そのものが印象深くなりました。

    「自分で仕上げる寿司」という新しい感覚。寿司という伝統的な食文化に、ちょっとした工夫を取り入れることでこんなにも体験が変わるのかと驚かされました。


    一品料理も充実

    この日いただいた料理はどれも「町寿司」らしい安心感と工夫がありました。

    • 本日の刺し盛り
       鮮度抜群の魚が少しずつ盛られ、彩りも美しい。お酒の最初の一杯と合わせるには最高の一皿。
    • 土瓶蒸し
       秋の気配を感じさせる香り高い出汁。松茸の香りがふわりと立ち上り、心まで温まります。
    • 蓮根饅頭
       もちっとした食感に、蓮根のほのかな甘み。上品なあんが絡み、寿司前の小料理として嬉しい一品。
    • 河豚の唐揚げ
       外はカリッと、中はふんわり。噛むほどに上品な旨味が広がり、お酒が進みます。

    これらの料理だけでも十分満足できるラインナップでした。


    締めのお寿司

    そしてお待ちかねの寿司。いただいたのは以下のネタです。

    • 赤貝
       磯の香りが爽やかで、噛むとシャキッとした歯ざわり。鮮度の高さが際立つ。
    • 赤えび
       ねっとりとした甘み。口の中に広がる濃厚さに、思わず笑みがこぼれます。
    • こはだ
       ほどよい〆加減で酢の酸味と魚の旨味が絶妙に調和。江戸前の技を感じる一貫。
    • さんま
       脂がのりつつも爽やか。秋を告げる味わいに、季節を感じられました。
    • 金目鯛の炙り
       軽く炙られた皮目の香ばしさと、身の甘みが見事にマッチ。華やかな一貫。
    • 玉子
       優しい甘みで食事を締めくくるにふさわしい存在。

    それぞれのネタに気負いはなく、町寿司らしい素朴さと誠実さを感じさせる味わいでした。


    まとめ

    今回訪れた新しい寿司屋は、まさに「町寿司の魅力を街中で味わえるお店」。

    • 居心地の良い雰囲気と適度な価格帯
    • 一品料理と寿司を組み合わせて楽しめる自由さ
    • 醤油を自分で塗るユニークな体験

    肩肘張らずに楽しめるけれど、きちんと寿司を食べたい時にぴったり。ニシタチの繁華街で“町寿司”の心地よさを体験できる、貴重なお店でした。

    点数 2点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

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  • 宮崎「鮨かみむら」で楽しむ季節の握りとおまかせ料理

    9/10夜

    宮崎の繁華街「ニシタチ」。夜になると灯りがともり、多くの飲食店で賑わうエリアですが、意外とお鮨屋さんが水曜日に休みを取るところが多く、鮨好きにとっては少し困る曜日でもあります。そんな中で「鮨難民」にならずに済むのは、「かみむら」という一軒のおかげ。今回も足を運び、至福の時間を堪能してきました。

    一品料理で広がる世界

    おまかせの流れは、まず一品料理からスタート。

    最初に供されたのは鹿児島の南蛮エビの天ぷら。カリッとした衣の中に閉じ込められた海老の甘みがじゅわっと広がり、思わず最初の日本酒に手を伸ばしたくなる味わいです。

    続いては鮎の塩焼き。ここで驚かされたのは、鮎の身も骨も肝もすべて捏ねて団子に仕立ててあったこと。繋ぎを一切使わず、魚そのものの旨味だけで形を作り上げる職人技に感服しました。周囲を覆う岩のりが香ばしく、鮎のほろ苦さと重なり合って複雑な余韻を残します。

    次は煮はまぐりとジャンボピーナッツ。大粒の蛤の旨味が口いっぱいに広がり、そこにコリッとしたピーナッツの食感が加わるユニークな組み合わせ。予想外ながら相性の良さに驚かされました。

    茶碗蒸しは、まさに季節の移ろいを表現した一品。名残りの冬瓜と、走りの松茸が同居し、その中にこのわたが忍ばされています。冬と秋の境界を感じさせる構成に、「旬を食べる」という鮨屋ならではの哲学を感じ取ることができました。

    そして秋刀魚の焼き物。脂がしっかりとのった秋刀魚は、炭火で焼かれることで旨味が凝縮し、皮の香ばしさと共に楽しめました。さらに登場したのは鯨の刺身(漬け)。正直、鯨と聞くと独特の匂いを想像する方も多いかもしれません。しかしこちらは全く臭みがなく、すっきりとした脂が舌の上でとろける逸品。抜群の美味しさで、印象に強く残りました。


    握りの部

    ここからはいよいよ鮨の時間。シャリには大分の「ひのひかり」が使用されており、ほどよい甘みと粒立ちが特徴です。酸味と温度のバランスも見事で、ネタの魅力を引き立てていました。

    まずは鱒の漬け。しっとりとした身にほんのりとした醤油の旨みが加わり、序盤にふさわしい軽やかな一貫です。

    筋子は口の中でぷちっと弾け、濃厚な旨味が広がります。続いて登場したスマガツオは、宮崎ならではの地の魚。脂がしっかりありながらも爽やかで、シャリとの相性が抜群でした。

    釧路から届いた牡蠣は今期ラスト。濃厚なミルキーさを熱々のシャリが包み込み、冬の訪れを告げるような一貫でした。

    そして再び鯨。今度は「漬け」にした身を握りでいただきました。刺身の時とは違い、温かいシャリと合わさることでまったく別物の味わいに。旨味がさらに際立ち、思わず唸ってしまうほどでした。

    メヒカリの焼き物は、宮崎らしい魚。ほろりと崩れる身が香ばしく、握りの合間に絶妙なアクセントとなります。

    真鯛は澄んだ味わいで、シャリの酸味と調和。ヤリイカはねっとりとした食感に甘みが重なり、噛むほどに旨味が増していきます。

    穴子は、この日初めて「納得のいくものが入った」と大将が語ってくれました。ふわっとした口当たりと、濃厚ながら上品なタレが見事。開店以来初めて使うほど厳選された穴子の登場に、場が少し沸いたのも印象的でした。

    たちうおの焼き物は香ばしさと旨味のコントラストがあり、締めにはふわふわの玉子。最後に赤出汁の味噌汁が供され、コースをしっかりと締めくくってくれました。


    日本酒と共に

    この日は日本酒を4合。料理や握りに合わせて異なる銘柄を楽しみましたが、どれも相性が良く、食事の流れをさらに豊かにしてくれました。鮨屋でいただく日本酒は、単なる飲み物ではなく「料理の一部」。酢飯の酸味や魚の旨味と交わり合い、全体の調和を形づくってくれます。


    まとめ

    お会計は26,000円。決して安い金額ではありませんが、内容を振り返ると納得感しかありませんでした。今回も「酢飯がバッチリ決まっていた」という大将の技が光り、どの一貫も記憶に残る味わい。宮崎という街は本当に美味しい鮨屋が多く、ここで暮らす幸せを噛みしめずにはいられません。

    鮮魚の魅力を存分に引き出し、季節感を大切にした「かみむら」での時間。鮨好きにとって、これ以上の贅沢はないのかもしれません。

    点数 4.5点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 人吉で出会った新しいお鮨屋さん「すし みむろ」

    8/17

    人吉といえば鰻の町

    熊本県の南部、人吉市。
    清流・球磨川に面したこの町は鰻で有名ですが、福岡からの帰り道、ここに新しくできた鮨屋に立ち寄ってきました。

    実はこのお店、宮崎市の名店「鮨かみむら」の大将が「美味しかった」と太鼓判を押していたとのこと。
    期待を胸に訪れてみました。

    コースの流れ

    ① 先付け

    • 小豆島のそうめん
    • 名残のじゅんさい
    • 走りのイクラ

    夏から秋に移り変わる季節を感じる前菜。

    ② 刺身

    • 昆布締めのキス(しょうが汁を添えて)
    • ヒラメ、縁側(3日熟成)

    丁寧な熟成で旨みが引き出され、しょうがの爽やかさが後味を引き締めます。

    ③ 焼き物

    • 銀だらの焼き物

    香ばしく脂のりも絶妙。日本酒が欲しくなる一品でした。

    ④ 煮物

    • ひやしばち(鶏肉を詰めたトマト、冬瓜、鮑)
    • 鳥の出汁の餡をかけて

    やさしい旨味の重なりが、涼やかで滋味深い皿でした。

    ⑤ 強肴

    • 北海道噴火湾の毛蟹
    • マンゴー

    意外な組み合わせですが、蟹の旨味にフルーツの甘さが合わさって不思議と心地よい。

    ⑥ 酒肴

    • 山形のだだちゃ豆
    • 北海道余市のあん肝

    濃厚なあん肝は地酒と抜群の相性。

    ⑦ 揚げ物

    • 骨抜きした鱧の天ぷら

    サクッと軽い衣にふんわり鱧。夏を感じる一皿。

    ⑧ 椀物

    • とうもろこしの冷たい擦り流し
    • 冷たい茶碗蒸し

    とうもろこしの甘さが際立ち、体をすっと冷やしてくれる心地よい料理でした。

    ⑨ 鮨

    • かすご
    • 漬け赤身マグロ(熱いシャリ)
    • 中トロ(熱いシャリ/カナダ産天然マグロ)
    • 天草のコハダ
    • 大分のヤリイカ
    • はまぐり(熱いシャリ)
    • イワシ
    • 40度で40分炊いたホタテ+柚子胡椒
    • 車海老
    • 北村さきウニ
    • 煮穴子(塩)
    • 玉子焼き

    シャリの温度や調理法に工夫が凝らされており、食べるたびに「大将のこだわり」が伝わってきます。

    日本酒とともに

    料理に合わせて日本酒を半合ずつ、計4種類。
    合計で2合ほどいただきました(実は1種類、写真を撮り忘れてしまいましたが…)。

    料理との相性を考えたセレクトで、食事がさらに豊かに。

    お会計と感想

    お会計は 15,000円
    この内容でこの価格はむしろリーズナブル。

    大将が食材の話を楽しそうに語りながら仕事をしており、その姿勢が空間全体を心地よくしていました。
    天草など地元の美味しい食材も随所に盛り込まれ、日本酒がつい進んでしまう構成。非常に満足度の高い時間でした。

    ちなみに途中から、大将の顔がなぜか 千鳥の大吾 にしか見えなくなってしまったのはここだけの話🤫

    まとめ

    人吉といえば鰻ですが、今後は「鮨」でも訪れる価値あり。
    地元食材と丁寧な仕事、そして大将の温かな人柄が光る新しい名店でした。

    点数 4.3点

    点数の意味
    5—人生最後の日はこのお店❗️
    4—人に勧めても間違いない
    3—何度も通いたくなるお店
    2—人にお勧めする時には選択肢に上がらないけど普通に美味しいよ
    1—あんまり…かな
    0—もう行かない

  • 一心鮨 光洋の採血結果

    8/15

    これまでの学び

    これまでの記事を読んでくださった方は、すでにお気づきかと思います。

    • お米は中性脂肪(TG)を上げやすい
    • アルコールは尿酸値を上げやすい

    では――贅沢な鮨。
    つまりプリン体を多く含む食材をふんだんに使った食事では、一体どうなるのか?

    採血結果(8/15)

    お待ちかねの結果はこちらです。

    • 尿酸値(UA):7.2 → 7.7
    • 中性脂肪(TG):157 → 244

    これまでで最も大きな上昇となりました。

    尿酸値の変化

    これまで大きく動きにくかった尿酸値が、今回はしっかり上がりました。
    鮨のネタにはウニ・イクラ・アワビ・エビ・タコなど、プリン体を含む魚介類がふんだんに使われています。
    さらにアルコールも加わり、尿酸排泄が抑制されたことも影響しているでしょう。

    中性脂肪の変化

    脂っこい料理は今回のコースにはほとんどありませんでした。
    それでもTGが大幅に上がったのは、やはり お米=酢飯 の影響と考えられます。

    白米は消化されてブドウ糖に変わり、余剰分は肝臓で中性脂肪に変換されます。
    寿司は「一貫ごとに少量」でも、積み重なればしっかりご飯を食べたことになります。
    つまり、鮨は生活習慣病世代にとって実は危険なメニューなのです。

    まとめ

    一心鮨翌日のデータは、尿酸値・中性脂肪ともにこれまでで最大の上昇を記録しました。

    • 尿酸値:プリン体+アルコールでしっかり上昇
    • 中性脂肪:脂ものより、ご飯(酢飯)の影響大

    「鮨は生活習慣病のおじさんの大敵」
    改めてそう実感させられる結果となりました。

    プリン体の多い代表的な食材(参考)

    • アンキモ(約300mg/100g)
    • 白子(約200mg/100g)
    • エビ(約150mg/100g)
    • タコ(約140mg/100g)
    • ウニ(約137mg/100g)
    • イクラ(約3mg/100gと少なめ)

    ※200mg/100g以上が「高プリン体食品」の目安。

  • 宮崎の至宝『一心鮨 光洋』で贅沢ディナー

    8/14夜

    『一心鮨 光洋』

    贅沢な夜ご飯

    宮崎で「最高の贅沢な食事」といえば、やはり 一心鮨 光洋
    幻のシロシブダイや天然うなぎなど、他ではなかなかお目にかかれない食材が並びます。
    昨夜も圧巻のコースを堪能してきました。

    コース内容

    ① 前菜

    • 干した鮎(肝を塗って焼き上げたもの)
    • ほうじ茶で炊いたタコ
    • 鱧の天ぷら
    • いちじくと胡麻ソース
    • 賀茂茄子
    • 数の子

    ② ウニ

    • 唐津のウニ
    • シャリとアオサ、山わさびを合わせて

    ③ 白身の盛り合わせ

    • シロシブダイ
    • 真鯛
    • ヒラメの縁側

    ④ 汁物と貝料理

    • しじみの汁
    • 蒸し鮑
    • 70度で低温調理したつぶ貝
    • 焼いた平貝
    • 山芋そうめん

    ⑤ 鰻

    • 天然うなぎの蒲焼

    ⑥ 特製椀物

    • カニの出汁で炊いた「のどぶか(フカヒレ)」
    • フォアグラを溶き卵で仕立てたもの
    • カニの身

    ⑦ 鮨(第一陣)

    • 中トロ
    • 大トロ昆布漬け(5分)
    • しんこ(3枚重ね)
    • 鳥貝

    ⑧ 焼物

    • アラの焼き物

    ⑨ 鮨(第二陣)

    • ヤリイカ
    • 金目鯛炙り
    • 宮崎産ムラサキウニ
    • 熟成カツオ(1週間寝かせて黒くなった部分をトリミング)
    • 名物の卵焼き

    ⑩ 晩酌タイム

    • 甘い卵焼き
    • カラスミ炙り
    • あん肝塩降り+山わさび

    ⑪ 〆(弟子のしょうた作)

    • レタス巻
    • シロシブダイ
    • ヒラメ
    • 干瓢巻きを稲荷に入れた一品

    お会計:55,000円

    ワインペアリングの魔力

    一心鮨は料理だけでなく、ワインペアリングも格別。
    一度覚えてしまうと、もう他のお店では物足りなくなるほど。
    昨夜も素晴らしい夜ご飯でした🥰

    採血予告

    ただし――。
    今回の料理は、プリン体の多い食材のオンパレード
    さらに酢飯という「ご飯」もたっぷり。

    尿酸値も中性脂肪も、これまでで一番上がる可能性大です。

    明日の採血結果、どうなるのか?
    ぜひお楽しみに。